『E.T.』を名作だと思って観たら取り返しのつかない後悔をした…

E.T.

公開:1982/06/11

監督:スティーヴン・スピルバーグ

出演者:ヘンリー・トーマス

製作国:アメリカ合衆国

REVIEW - 映画レビュー

『E.T.』を今更だけど初めて観てみた。前回『宇宙人ポール』を観て、次回もコメディ映画を観ようって書いたんですが、そーいえば、宇宙人ポールの元ネタのひとつである『E.T.』を僕は一度も観たことがないじゃないか!という事に気がついた。ここ最近の僕の指標である“Amazonレビュー”も100以上付いてたし4.5以上の評価だったので、とりあえずコメディは次回に取っておいて名作と名高い『E.T.』を観てみるかと思い立つ。そして僕は一生取り返せない後悔をすることになる…。

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10秒でわかる『E.T.』のストーリーのまとめ

地球に観測に来ていた宇宙船。その存在に気がついた地球人は宇宙船に走り寄る。危険を察知した宇宙船はとっさに飛び出したが、一人の宇宙人を地球に忘れていってしまう。残された宇宙人は民家に逃げ込む。宇宙人を発見した10歳の少年エリオット。彼は宇宙人とのコミュニケーションを試み、兄と妹に宇宙人を紹介した。エリオットと宇宙人は心が通じ合うようになりシンクロし始める。E.T.と名付けられたその宇宙人は家に電話したいと伝えおもちゃなどから通信機を作り出した。ハロウィンの夜、E.T.を変装させ森に連れ出し通信する事に成功するが翌朝エリオットとともに瀕死の状態になってしまう。突然家に押しかけるNASAの役員。E.T.とエリオットは緊急治療を受けるが…

もし、あなたに居酒屋で『E.T.』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
ちょっとあらすじを語る前にだいぶ長い御託を。この映画は一言で言えば、ちょっと言いづらいけど、『このブログの主、つまり僕の映画を観る価値基準が疑われてしまう映画』だと思うんだよね…。その理由を聞いてもらってから、あらすじを話したいと思うので、途中で飽きちゃったら唐揚げでも食べてて。
野口明人
では行きます。『E.T.』と言えば誰でも知っているであろう名作中の名作。映画の名前はもちろん、スティーヴン・スピルバーグという監督の名前も一度は聞いた事あるだろうし、指と指を合わせるシーンや月をバックに自転車に乗って空を飛ぶシーンはどこかしらで観たり聞いたりしたことはあるでしょ?
野口明人
しかし大人になるまで映画という映画をほとんど観てこなかった僕は有名所でさえ全てスルーしてきた。なーんも観てこなかった。家族と家で金曜ロードショーを観るなんて事も一度もなかった。大人になってTSUTAYAの会員カードを作るまで本当に映画という世界からは無縁の世界に生きてきたんだよ。
野口明人
だから当然、この『E.T.』も今日初めて観た。でも、かの有名なスティーヴン・スピルバーグの作品だし、どこでも名作と呼ばれている作品だし、かなり期待をして観ちゃったんだよね。んで、結果「ぽかーん。。。」だった。
野口明人
泣いたっていうレビューが多々あったので、涙もろい僕はかなり期待をしていた。さらに最近、知っている人が亡くなったばかりで落ち込んで泣いてばかりだったので、それも相まって泣いちゃうかもなと思っていた。
野口明人
でも、この映画、終始「なぜ?」が頭に浮かび、「なぜ?」が解決される事を期待して観続け、「なぜ?」が解決されないまま終わって『ぽかーん』だった。これ、SFなんだよな。これ、ファンタジーじゃなくてSFなんだよな。と何度も確認し、Google先生でも「E.T.わからない」「E.T.なぜ」で検索した。結果、ほとんど何もヒットせずにモヤモヤ。SFファンタジーと表していたものがあったけど、矛盾じゃないか!矛(ほこ)と盾(たて)じゃないか!と。
野口明人
ぬあーーーー!!!わからない。わからないよ!『E.T.』はなんでこんなにも謎が一杯あるの!これのどこがSFなの!サイエンスどこ行ったの!?
野口明人
・・・取り乱した。ま、否定から入ってしまったから、怒らないで聞いてほしいんだけど、正直な話をしておこう。
野口明人
古さ特有の悪さは感じなかったんだ。CGが当たり前の時代に生きている今の感覚で観ても、着ぐるみが劣っていると感じさせなかったし、空を飛んだりする時のSFX技術もカメラワークとかでちゃっちさを感じさせなかった。だから別に撮り方とか技術とかの問題じゃないの。技術は充分過ぎる程ひしひし感じてきたの。1982年にこれを撮ったの?スティーヴン・スピルバーグすげー!だったの。
野口明人
映画を全く観てこなかったと言ったけど、では少年時代、僕は何に時間を費やして来たのかと言えば特撮。仮面ライダーやウルトラマン、戦隊モノばっかり観てきた。後楽園に行きヒーローと握手してもらったり、全てのライダーの変身ポーズを覚えたり、風呂敷をマント代わりにして「とぅー」とか言ってジャングルジムから飛び降りたりしてた。だから同じ特撮系の撮り方をしている『E.T.』だって受け入れられるはず、楽しめるはず!
野口明人
なのに。全く「ぽかーん。。。」だった。僕は必死でその理由を考えた。と言うか、みんなが評価している点をひたすら拾っていった。んでわかった事が一つ。『E.T.』を絶賛している人は公開当初に観ている人か、子供の時に観ている人が多い。そして今になって改めてもう一度観てみてやっぱり良かったです。という人が多いんだな。
野口明人
これはどういう事が言えるかと言うと、自分の人生の映画に触れた“初期の段階”で『E.T.』を観ているということです。いや、「〜です」というよりも「〜だと思う」が正しいのかな。事実かどうかはわからないけど、僕が漁ってみた結果は概ねそうだと感じた。
野口明人
公開時以来『E.T.』フィーバーが起こり、その当時生まれもしていなかった僕らでも知っているような超有名作品になったわけじゃん?この後に作られた映画に多大な影響を与えたのも納得してる。
野口明人
実際、前回観た『宇宙人ポール』も「まんまE.T.やないか!」とわかったシーンが沢山あったし。

『宇宙人ポール』全俺が泣いた。卑怯だ!このギャップは卑怯すぎる!

2017.02.14
野口明人
でもやはり、最初に『E.T.』を観るのと、色んな作品を観てしまった後で『E.T.』を観るのでは天と地ほどの差がある。「この作品も全部E.T.の影響受けてるじゃん」とE.T.を持ち上げて捉えられるのと「なんかこのE.T.ってどっかで観たことある映画だな」とE.T.を下げて捉えてしまうという全く逆のベクトルを向いちゃうという差が。
野口明人
たとえば僕が今、仮面ライダーを観たら、ところどころ子供だましに思えてしまうシーンがあると思う。子供の時に比べて知識が増えているわけだからね。
野口明人
それでも今、仮面ライダーを観ても面白いと思うのは、当時の記憶、特にポジティブにとらえていた記憶をトレースして今の感想を持つからポジティブな印象になりやすいんだと思うんだ。わかりやすく言えば「仮面ライダーは面白いものなのだ」っていう先入観?ファーストインプレッション?それが全てだと思うんだよね。だからE.T.を観て既視感を覚えてしまう僕の感覚では、もうE.T.の良さを知るには時すでに遅しなのかもしれない。
野口明人
もしこれを子供の頃に観ていたのであれば、意味がわからなくてもなんとなくいいな。感動出来るな。と捉えられていたでしょう。そしてその時の気持ちを思い出しながら現在も観ることが出来るのでこの作品は名作だ!色褪せない!って事になるのです。
野口明人
しかし大人になってしまった僕が手放しで喜ぶにはいささか知識をつけすぎた。素直には受け入れられず、あら捜しばっかり探してしまう。そこで「なぜ?」が多い作品だなって事になるわけ。撮り方とか技術は充分なのにストーリーや登場人物になぜ?って思ってしまう事が多いんだよね。
野口明人
まず、この映画に出てくる大人はなぜこんなにも共感出来ないやつばっかりなの?母親はなんなの?NASAのやつはなんなの?なんで銃を構えているの?なんで?
野口明人
まぁ、あれだよ。確かにささやかな説明はしてくれているんだよ。母親は夫が愛人作って出ていってしまったばかりだし、NASAの人は10歳の時からコンタクト取っていたらしいし、銃はスピルバーグがどうしても気に食わなかった場面らしく、後々修正しているし。それでも母親は理解を示さなすぎだし、10歳の時からE.T.を待っていたというセリフだけで何の説明にもなってないし、そもそもE.T.で有名な指と指を合わせるシーン出てこないやないか!指の怪我を直すシーンはあったけど、ポスターにあるようなあんなポーズじゃない!なんやねんこの映画。なんでこんなモヤモヤが残るんだよ。
野口明人
…と、僕はキレたわけ。家で一人ね。でもやっぱり名作と言われているものを理解出来ないのは悲しいし悔しいじゃん。だから色んな情報をさらに集めて、アレはああいう意味があるんだよ。これはSFではなく両親の離婚を受け入れる少年の物語なんだよ。この映画は音響や映像が評価されているんだよ。っていう所を心の中にいれてやっと納得できたってのが結論。
野口明人
この映画はあれこれ理由を考えちゃいけないんだ。感じるんだ。Don’t think ! Feel.だね。音楽も、あぁこのシーンで感動を引き立ててるなぁとか考えるんじゃなく。感動するわー。でいい。ストーリーもそれほど重要じゃない。親密になった二人が別れるのは泣けるだろ?でいい。銃を構えられてそれに対して抗議するでも避けるでもなく、チャリで空を飛ぶってロマンチックだろ?でいいんだ。
野口明人
指と指をあわせるシーンもそんなシーンがあったら素敵だろ?なんとなく宇宙人と地球人がわかりあってる気がするだろ?でいいんだ。実際違う使われ方をしていたとしても。
野口明人
そう。この映画は推理小説じゃない。謎が残ったっていい。この映画を観る人が望んでいるのは夢なんだぜ。宇宙人という夢の存在を用いて、夢が沢山詰まった映画を作った。ワクワクするじゃないか。理解するかどうかは問題じゃない。夢は説明できないからいいんだ!
野口明人
そんな事を考えて、なんとか名作たる所以を理解しましたよ。ま、とりあえず僕はあれだな。この映画を観るには遅すぎたな。僕にはもうどうやったってこの映画で泣くというのは無理なようだ。だからって駄作だとは言わないし、おすすめしないなんて言わないし、観ないほうがいいよとも言わない。僕にはこの映画の良さを伝えられないよってことだけさ。
野口明人
あらすじに関しては10秒でわかるやつにまとめた感じのやつでいいと思う。それほどあらすじはこの映画には必要ないんだ。宇宙人が忘れられて、少年が出会って、大人にバレたら研究されたり殺されたりしちゃうんじゃないかって思って僕が守るよ!って躍起になる話ぐらいで大丈夫だと思う。
野口明人
んで、宇宙人は帰りたくなって、少年は帰ってほしくはないんだけど、帰るための手伝いをするってお話。大人は彼らには帰ってほしくないから邪魔するって感じかな。その中でチャリで空を飛ぶ必要なんて本当はないわけだし。だから夢と現実とが混在する世界。混在するからストーリーもキャラクターも理解できない所がある。でもいいじゃんそれで。うん。あ、その唐揚げ美味しい?
野口明人
あの映画が好きだったらこれっていうのが浮かばないからあれなんだけど、ま、興味が湧いたらAmazonのレビューみたり、Wikipediaで調べたりしてみてよ。なかなか沢山の情報量だから映画観なくても楽しいと思うよ。

…そんな事を『E.T.』についてハイボールと唐揚げでもツマミながら居酒屋で話すと思います。

『E.T.』の名言

彼は僕が守る

E.T.うまくいったぞ!

イツモココニイルヨ

『E.T.』のおすすめポイント

野口明人
夢いっぱい広がるファンタジー。これはSFではなくファンタジーなんだと僕は思う。理解せずに感じるんだ。考えるな、感じろ系の映画。

まとめ

色々とギャーギャー言いましたが、あれです。面白いか面白くないかで言えば面白い映画です。それは確かです。

僕は観る前に自ら『E.T.』のハードルを上げすぎた気がします。感動作だ。名作だ。なんだと。周りの意見がどうのこうの言う前に、普通にこの映画を映画館で観て、面白かったね!とそう言える作品かどうかを自分で判断しなければなりません。

そういう意味で面白かったのかどうかと言うと面白かったのです。

なので、上映されてから20年以上経った今でも充分に観るに値する映画でしょう。あまりハードルを上げすぎないように観てくださいませ。

ではでは『E.T.』でした。

あ、この映画でもレビューした『50回目のファースト・キス』のドリュー・バリモアがクッソ小さい少女で出ています。天才子役だったんだなぁ。そしてWikipediaで調べたら彼女の人生が『E.T.』で売れたことによっていかに過酷なものになったかを知って、ちょっぴりへこみました。なんでいじめなんて存在するんだろ。本当に。もう。

野口明人
では、最後に『E.T.』の採点…

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E.T.
  • ストーリー - 45%
    45%
  • キャラクター - 50%
    50%
  • 演出 - 85%
    85%
  • 映像 - 75%
    75%
  • 音楽 - 95%
    95%

レビューまとめ

有名だから名作だからと言って全てが素晴らしいわけではない。それを履き違えて完璧な映画を求めてしまうと僕みたいに拒否反応を示してしまうと思う。この映画は映像、音楽、発想が素晴らしいのであって、そこを感じる映画。意味とか考えちゃダメなんだ。

70%
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レンタルを辞めてわかった事…

このサイトで紹介している映画は基本的にHuluAmazonプライムビデオなどの見放題サービスで見ています。Huluは月額税込みで1,007円。Amazonの方は年額税込み3,900円。TSUTAYAとかで借りるしかなかった僕にとっては、だーいぶお財布に優しくなりました。

まぁ、毎月1000円、年間3900円が安いかどうかは人それぞれですが、とりあえずTSUTAYAとかで借りた場合、その映画がつまらなかった場合でも借りてしまった手前全部見ないともったいない気がしますが、見放題の場合、即ヤメが出来るのが一番のメリットでした。

一本に対してお金を払っているわけではないので、つまらなかったらやめる、気になったらちょっと見てみる、面白かったら何度も後で見返せる。っていうレンタルビデオでは出来ない事が気軽に出来ます。

結果、良い映画に出会える可能性が増え、クソ映画で人生を損するということも少なくなった気がします。もし、HuluやAmazonを使ったことがなければ一度使ってみてくださいませ。きっと分かる人にはわかってもらえるはず…。

あ、Huluについては使わない時はアカウントをホールド出来るのが地味に便利です。僕も忙しい時はホールドにして月額を払わずに過ごした事もありましたので…。まずは1ヶ月ほど使ってみて、あなたの生活に合う合わないを見極めてみてはいかがでしょう。

あぁ、映画だけを観て暮らしたい…。

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4 件のコメント

    • 最低さん。コメントありがとうございます。

      感情のままに書きすぎました。もっと読みやすくなるように、書いた記事をちょっと時間をおいて推敲するように気をつけます!

  • アラサーで初めて見た自分の感想と全く同じで驚きました。
    何かすっきりしました。ありがとうございます。

    • たまたまさん、コメントありがとうございます。

      やっぱり子供の頃に見るのと違うんでしょうね。

      僕の方こそ、共感していただけて嬉しいです。

  • この映画のあなたの感想・レビューへコメント

    ABOUTこの記事をかいた人

    好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!