『(500)日のサマー』はリアルすぎ!失恋した男子なら胸が痛くなるはず

(500)日のサマー

公開:2009年

監督:マーク・ウェブ

出演者:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット,ズーイー・デシャネル

製作国:アメリカ合衆国

REVIEW - 映画レビュー

(500)日のサマー』をかなりオススメされて観てみたけれども、これはもう二度と観たくない映画だった。…いや、いい意味でね。

『イエスマン “YES”は人生のパスワード』が思いのほか面白かったんだけれど、あーゆーの好きな人でなにか他におすすめある?」と訊いた所、「『(500)日のサマー』に同じ女優さん出てるし、あの映画は面白いよ」と姉に薦められたので観てみました。

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あらすじ

恋愛に「運命」を信じる主人公のトムは、会社にアシスタントとして入ってきたサマーにひとめぼれをする。とあるきっかけで二人は仲良くなりパーティーで恋愛について語ると、サマーは「恋愛」について否定的な意見。恋人は作らない主義なのよと。恋愛観が正反対な二人だが、次第に打ち解けていき、恋人同士のようなこともするようになる。

自分たちの関係をはっきりとさせたい主人公はサマーに僕達はなんなんだろうと問いかける。

…こんなような映画です。もちろん、ストーリー的にはここから展開していってまだまだ続くんですが、主題となっているのは、恋愛に情熱的な男性と冷静過ぎる女性の対立みたいです。

結構風変わりな演出が多数

どうやらこの映画の監督は今までミュージックビデオ専門に撮っていた人のようで、この作品が長編映画デビュー作らしい。とにかく演出がバリエーション豊富に撮られている。

例えば、この映画の特徴はサマーとの500日間の恋愛を、時系列をバラバラに並べ、ある出来事ごとに「〇〇〇日」、「30△日」とうまくいっている時、うまくいかなくなった時を対比させて進行させている所にある。

時系列をバラバラに並べるという演出は他の映画にも比較的よくみられ、ものによっちゃ物語がよくわからなくなるものもあるけれど、この作品は関係良好時、悪化時と対比させていることによって、「内容がわかりづらい、観ているうちによくわからなくなった」という事を回避させている。

そして時には画面を左右に二分割し、現実と理想を同時進行させる演出もある。左の画面には主人公がそうあって欲しいと思う妄想の映像。右には現実に起こっている映像。ある一瞬で完全にシンクロして一つの画面に戻る。

こういう演出はあっぱれ。

そして、上手くいっている時は街中がハッピーに見えるという演出で、すれ違う人すれ違う人、ハイタッチを交わし、一緒に踊りだし、鳥さえも自分を祝福してくれているというミュージッククリップに見られそうな演出も自然にはさんでいる。あ、わかりやすい例で言えば映画「モテキ」で森山未来がPerfumeとダンスしたシーンみたいなやつね。星野源の「フィルム」という曲のPVみたいな。

あまりにもモテキっぽかったので調べてみるとモテキの方がこの(500)日のサマーのオマージュみたいで、結構影響力があった映画なんだな。

恋愛に対してリアルすぎて参った…

ま、以上のような演出やら何やらで結構絶賛された映画のようなんだけれど、正直に言えば僕はこの映画を観終わった後、かなりの疲労感、絶望感、喪失感…そんなたぐいの感情を感じた。

この映画は恋愛至上主義と非恋愛主義者の恋愛なんだが、非恋愛主義の女性、サマーがあまりにも自由過ぎて、実際にこういう女性っているよなって思えるぐらいな役。イエスマンで結構好きになったズーイー・デシャネルだけれど、この映画を観た後、ちょっと嫌いになりそうな勢いで演技がうまくぴったりはまっていた。

一方、主人公の男の方は、そんな自由気ままな女性に振り回される男性なんだけれど、どうもこれが幸が薄い。そしてキャラも薄い。ただそれが逆に自分を重ねるのに最適すぎる役柄で、自分の過去を重ねて観てしまう。

恋に落ち始めた頃はすべてがハッピーにみえたのに、恋愛がうまくいかなくなった途端、すべてが灰色に見える。大きな失恋をしたことがある人なら誰しもが経験したような胸の痛みをこの映画は表現しているのです。

良く出来たラブロマンスのようなところは全くなくて、恋愛をして別れていく二人の状況を端的かつ華やかに映像化している。それがもう僕としては心滅入る。

映像の中だけは現実逃避させてくれよ。そんな思いで映画を観ちゃっているのかもしれない。こんな鬱な気分になるなら、この映画はもう見ない。…幸せになりたい。

結局、この映画は良かったのか悪かったのか?

結論を言えば面白い作品でした。ただ、好みで言っちゃえば好きじゃないです。ケチをつけようと思えば結構ケチをつけられちゃう映画なんです。

たとえば確実に年齢不相応な会話をしているが恋愛に精通していた妹は一体なんだったのか?とか、ラストのシーンで主人公がカメラ目線だったのが、どやこの演出!っていうあざとい気がしてすべての演出があざとく思えてきてしまった。とか。

でも、これらの意見はきっとこの映画を観て落ち込んだ気分になってしまった僕が感じた主観的な意見で客観的に言えばすごく面白い作品なんでしょう。

まとめ

考えてみれば、映画の中に、つい最近見た「卒業」が使われていたり、イエスマンでも歌っていたズーイー・デシャネルがこの作品の中でも歌っていたり、モテキを思い出したり、自分の恋愛を思い出したり、色々と脳の中を刺激した映画だった。

観る人によってかなり評価がわかれる作品でしょう。男性女性によっても評価がわかれるでしょう。僕は映画にハッピーを求めてしまう人間なので、この映画は苦手でしたが、壮大なラブロマンスには飽き飽きして、たまにはリアリティーのあるものを、でも単調じゃないものを観たいというのであれば、この映画はぜひオススメです。

僕は多分もう観ないですけどね。あまりにも自分の過去にシンクロしすぎでした。

はい。

そんな感じでした。ではでは。『(500)日のサマー』でした。

あ、姉には面白かったけど好きじゃなかったと言っておきます。それとなぜかこの映画を観たらアメリを思い出しました。誰も共感しないと思うけど。

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レンタルを辞めてわかった事…

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ABOUTこの記事をかいた人

好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!