幸せのレシピ_スコット・ヒックス
幸せのレシピ - 映画情報
  • 公開:2007/07/27
  • 監督:スコット・ヒックス
  • 出演者:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, アーロン・エッカート, アビゲイル・ブレスリン
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:1時間44分
MOVIE REVIEWS

幸せのレシピという映画をご存じでしょうか?『シャイン』で知られるスコット・ヒックス監督が2007年に発表した作品で、2001年のドイツ映画のリメイクです。

どちらの映画も主人公が我の強い女性のコックさんで、事故で姉が亡くなり姪を引き取った事で生活が変化していく様が描かれています。

ただ、ドイツの映画の方は『Bella Martha』が原題で「良いマーサさん」って感じなんですけど、今回の映画の方は原題が『No Reservations』なんですよね。

「予約なし」っていったい何のことなのか。

…まぁ、そんな事はお構いなしに日本語のタイトルは『幸せのレシピ』。この「幸せの〇〇」っていう系の映画になぜか弱いんですよね。タイトルだけで観てみたいと思ってしまう。

という事で映画『幸せのレシピ』をレビューしていきたいと思います。

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映画『幸せのレシピ』 – ストーリー

幸せのレシピ
4.3

公開日:2007年07月27日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, アーロン・エッカート, アビゲイル・ブレスリン

完璧主義の料理人と、適当な性格の料理人のラブロマンス。

ネタバレ注意『幸せのレシピ』のあらすじまとめ

ケイトはマンハッタンのとあるレストランで料理長を務めている。しかし、彼女には完璧主義すぎるきらいがあり、お店の経営者からセラピーを受けるように勧められるほどの気質の持ち主。

料理には絶対の自信があるようで、たとえそれがお客であっても自分の認める料理に文句をつけることがあれば躊躇なく怒鳴りつける。ただ、その料理の腕は確かで彼女の料理を大絶賛する客も少なくないようである。その為、どんなにお客にケチをつけても経営者が彼女をクビにすることはない。

そんな彼女にも愛する姉と姪のゾーイがいる。彼女は忙しい中、姉達を迎え入れる為に仕事を速く切り上げ、家でパーティーをする予定だった。姉と姪は車でこちらに向かっている。そんな日の仕事の最中、厨房に一本の電話が鳴った。

忙しさの中、部下に電話を取らせたが、部下はその電話を取るなり、ケイトに出たほうがいいと告げる。電話から聴こえてきた言葉は信じられない事実だった。

車の事故で姉が死んだ。

ケイトは仕事を切り上げ、急いで病院に向かう。そこに横たわっているのは姪のゾーイだけ。ゾーイは母親が死んでしまったことに悲しみ、そんなゾーイをケイトは引き取った。姉からの生前のお願いで、もし万が一自分に何かがあったら、母子家庭のゾーイのことをお願いという約束があったのだ。

一緒に暮らすことになったケイトとゾーイ。それほど深い仲ではなかったため、最初はとにかくギクシャクした関係だった。子育てをしたこともなければ、仕事一本の性格であるケイトはどうやって子供に接したらいいかわからない。

ゾーイもケイトが無理しているのがわかり、自分は邪魔者だと感じてしまっている。唯一ケイトの特技でもある料理を作っても、一般家庭の料理からはあまりにかけ離れた料理を出されたため、ゾーイには食欲がわかなかった。

そばにいて欲しいと思っても、ケイトは仕事人間。経営者から1週間の休みの命令を受けたにも関わらず、自分がいない厨房が気になってしまい、職場に行ってしまった。

ケイトが職場に行くと、なにやらいつもと職場の雰囲気が違う。厨房にはオペラがかかっているし、知らない男が一人厨房に立っている。彼は経営者が契約した新しい副料理長のニック。

自分の厨房があまりにも違う雰囲気になってしまったことに怒りを覚え、経営者に文句を言うも、ニックはその道ではかなり有名なシェフらしく、他のオファーを断ってうちのお店に来てくれたのだという。その理由はケイトと一緒に働きたいから。ニックはケイトの料理の腕にほれ込んでいるのだ。

公私共に今までの生活とは違う風が流れ始めたケイト。朝にはゾーイを学校に送っていかなければならないし、職場ではハイテンションのニックに振り回されっぱなし。学校が終われば学校にゾーイを迎えに行かなければならないし、料理を作っても一向にゾーイは食べてくれない。

あまりにも上手くいかないゾーイとの関係性を少しでも改善しようと、ケイトはゾーイを職場に連れて行くことにした。ニックはそのゾーイに気がつくと、いつものようにハイテンションでゾーイに接し、自慢のパスタを作り、ゾーイの目の前でおいしそうに食べると最初は躊躇していたゾーイもそのパスタを無我夢中で食べた。

それから少しはケイトとの関係性も改善し、一緒に市場に行ったり、会話もするようになった。

しかし、そんな改善し始めた二人の関係だったが、ケイトが一度ゾーイを学校に迎えに行くことを忘れてしまったことで、再び悪化してしまう。必死で謝るケイトだったが、ゾーイは許してくれそうもない。

何でもするから許してと何とかお願いすると、ゾーイはひとつの提案をする。

それはニックと一緒にイタリアンの料理を作ること。ゾーイの願いだとニックを誘い、ケイトの家でデートをすることに。ニックが家に来ると、ゾーイはケイトに料理しちゃダメだといい、ニックとゾーイが一緒に料理を作った。

楽しそうにピザを作るゾーイ。ケイトにサプライズだと、床でピクニックのように料理を広げ、テントのように幕を張り、食事を楽しむ三人。

そのことがきっかけで、ケイトはニックに特別な感情を抱くようになる。そしてゾーイとケイトの中も上手くいくようになっていく。

しかし、またここで問題が発生する。ゾーイの学校の先生から、ゾーイが授業中に居眠りをしてしまっているというのだ。それはゾーイが夜遅くまで、レストランで手伝いをしているのが原因なのだが、レストランにはもう来てはいけないと伝えるとゾーイは再び怒ってしまった。

ケイトは仕事を休み、ゾーイと一緒に遊ぶことにした。仕事人間だったケイトにとっては珍しい行動だ。一緒にモノポリーをしたり、枕で叩きあいをしたり。

幸せな時間はあっと言う間に過ぎ、ケイトは再び職場に戻ると、何か違和感を感じた。

経営者はニックを持ち上げ、お客さんからの声もニックばかり。話を聞くと、経営者はニックを料理長にするつもりらしいのだ。

そのことでケイトは怒り、上手くいっていたはずのニックとの関係もこじれてしまった。厨房はケイトの全て。その厨房をニックに奪われるなんて考えられない。しかし、ニックはすんなりと手を引き、お店を辞めてしまった。

ニックと上手くいかなかったことをゾーイは感づいていた。ケイトはゾーイにニックはもうここには来ないと告げると、次の日ゾーイはどこに行くとも告げず、姿を消した。

パニックに陥るケイト。ケイトはニックを呼び、一緒にゾーイを探し回ることに…。

『幸せのレシピ』の名言

「ティラミスの意味は”神々の食べ物”」「まさか」「僕の願望」

『幸せのレシピ』のおすすめポイント

音楽がいい。

温かい気持ちで映画を観ていられる。

おなかが減る。

マーサの幸せレシピについて

冒頭にも書きましたが、この映画はドイツ映画『マーサの幸せレシピ』という映画のリメイクです。

そっちのほうは子供に父親がいて、親権を争ううんぬんなストーリーがあるみたいですが、こっちの方は最初から父親がいない話で、ニックとケイトの恋愛に焦点が当てられています。

まぁ、これといっちゃなんですが、普通です。普通のストーリーです。

特にコレと言って盛り上がりもせず、普通に最初は不仲だった二人があるきっかけに恋仲になって、上手くいきそうになったら、ちょっとした障害が生じて、それを乗り越えるっていうありがちなラブストーリー。

ただ、それは言い方を変えれば王道ともいえるわけで、非常に観やすい映画になっています。

でも、なんで日本の映画のタイトルのつけ方ってこういう幸せの〇〇ってのが多いんでしょう。

洋題は「No Reservations」で、どこにも幸せって入っていないのに。カタカナで「ノーリザベーション」じゃダメなんでしょうか?

まぁ、確実に幸せのレシピの方が日本人は観たい!って思うタイトルなのはわかっているんですが、なんか洋題に属していない付けかたな気がしてならない。

…と、文句たらたらですが、映画の内容に関しては普通に楽しめると思います。無難な映画です。こういうのをハートフルロマンスっていうんですね。心温まる恋愛映画です。

映画『幸せのレシピ』 – まとめ

誰かと一緒に観る映画としては大変ふさわしい映画だと思います。ただ、一人で部屋で楽しむ映画としてはもう少しひねりが欲しかったところ…というのが本音です。

それと、子役のアビゲイル・ブレスリンは、リトル・ミス・サンシャインでもかわいかったですが、今回もかわいいです。今はもう大人になってしまってだいぶ顔が変わっちゃってますが…。

ではでは、そんな感じで王道のラブロマンス映画、『幸せのレシピ』でした。

あ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが真木よう子に見えてしまうのは僕だけでしょうか…。

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幸せのレシピ - 感想・評価

幸せのレシピ
4.3

公開日:2007年07月27日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, アーロン・エッカート, アビゲイル・ブレスリン

幸せのレシピ
  • ストーリー - 65%
    65%
  • キャラクター - 60%
    60%
  • 演出 - 55%
    55%
  • 映像 - 55%
    55%
  • 音楽 - 80%
    80%
63%

映画レビューまとめ

もう一歩ひねりが欲しいと思うが、非常に観やすい心温まる王道ラブストーリー。

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