『スカーフェイス』ってご存知?友達のアドレスに入ってて気になって

スカーフェイス

公開:1983/12/09

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演者:アル・パチーノ

製作国:アメリカ合衆国

『スカーフェイス』は本当におすすめ出来る映画か?

野口 明人
『スカーフェイス』のレビューをするのは僕。
REVIEW - 映画レビュー

『スカーフェイス』という映画を観てみました。“ピカレスク”という言葉の意味さえ知らなかった僕ですが、やはり人間は悪役に惹かれてしまうものですね。そもそも、友達のアドレスに“scarface”と入ってて、一体これはなに?と聞くと、どうやら一番好きな映画のタイトルらしい。Blu-rayを貸してくれたので実際に観てみると、これは…

スポンサードリンク

10秒でわかる『スカーフェイス』のストーリーのまとめ

キューバから追放されマイアミにやってきたチンピラのトニー・モンタナ。犯罪歴のある彼はフリータウンに送られるが、政治犯の殺害依頼を受ける変わりに労働許可証を手に入れた。皿洗いにありつくがもっと稼げる仕事としてコカインの取引きを引き受ける。そこから麻薬王フランクに気に入られ闇社会で働くようになり成功を手に入れる。フランクの座まで乗っ取った彼は全てを手に入れたように見えたが、彼の栄光は仲間との確執や薬物中毒により蝕まれていく…。

もし、あなたに居酒屋で『スカーフェイス』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
この映画は一言で言えば、ピカレスク・ロマンの映画なんだ。え?ピカレスク・ロマンって言いたいだけだろって?そうだよ。だってこの映画観てから知った言葉だからね!Wikipediaで調べてしまったよ。元の語源はスペインの作家マテオ・アレマンっていう人の作品に出てくる「ピカロ」って言葉かららしいよ。
野口明人
まぁ、日本語に訳すと“悪者”っていう意味なんだけど、ただの悪者ではなく、出生に含みがあるとか、社会的に嫌われ者であったり、食べる為や生きる為に罪を犯したりするような特徴をもった者の事をピカロというんだってさ。なんつーの、つまり仕方なく悪い道に進んだ的な。観ている側がちょっと同情したくなるような感じ?たまにあるじゃん、身寄りのいない子供がパンを盗んで…みたいなシーン。ああいうやつをピカロっていうんだね。そういう悲しき悪者みたいなのを取り扱ったのがピカレスク・ロマンなわけだ。
野口明人
この映画でもさ、ゴッド・ファーザーで有名なアル・パチーノが主人公なんだけど、彼が演じるトニー・モンタナはキューバから追い出されるわけ。カストロがどうとか詳しい事情があるんだけど、まぁそこらへんは後で調べてもらって、まず出生に含みがあるっていう点が当てはまるでしょ。それでアメリカに来たんだけどさ、仕事につけないんだよね。犯罪歴があるとかなんとかで。それがまぁ社会的に嫌われ者っていうのも当てはまる。
野口明人
トニーみたいなチンピラは一箇所に集められて収容所に入れられててね、無駄に時間だけを過ごしていたんだけど、仲間のマニーから、ある政治犯を殺せばグリーンカードもらえるらしいんだけど、やる?って提案されるわけ。ま、トニー的にはカストロとかいううやつのせいで今の自分の状況を生み出したわけで、政治犯なんて許せないし、そいつを殺せば仕事につけるんだったらやるしかないって感じなわけで。んでやっちゃうんだね。
野口明人
そして見事、働けるようになるんだけど、デブにひたすらこき使われて皿洗いしかさせてもらえない。自分の人生こんなはずじゃなかったのに。という時に、またもやマニーから稼げる仕事があると教えてもらえる。それがコカインの取引き。コロンビアの人間とコカインの取引きをするんだけど、ハメられて仲間を殺されてしまう。…が、トニーはそのコロンビアの人間を皆殺しにしてコカインとお金の両方を手に入れるわけ。
野口明人
その両方を持って麻薬王と言われるフランクに会いに行くと負けん気の強さを気に入られてマニーたちとともに彼の元で働くようになる。ただ、トニーの欲の深さはすごくてね、フランクの女であるエルヴィラに手を付けたり、独断で大物と取引を決めたりやりたい放題するんだ。次第にそんなトニーを危険視したフランクはトニーの暗殺を試みる。…が、運良く殺されなかったトニーは逆にフランクを殺害してしまう。そしてフランクが持っているものをすべて手に入れる。
野口明人
エルヴィラと結婚し、欲しいものをすべて手に入れたトニー。…が、これがまたピカレスク・ロマンの宿命でね。悪者が成り上がってもそこから破滅していくっていうのテンプレなわけだよ。トニーも例に漏れず、フランクから奪ったお金で起業し表社会でも成功するんだけど、徐々にそのやり方の件で相方のマニーと上手く行かなくなってくる。そしてエルヴィラとの間にも子供は出来ず、徐々に冷めていく。
野口明人
ある意味人から奪って成功したわけで、そういう人は自分も誰から奪われる恐怖ってのがあるわけだね。だからトニーは誰も信用する事が出来ず、徐々に麻薬に逃げるようになる。次第に薬物中毒になっていって冷静な判断も出来なくなり…っていう感じのあらすじ。まぁ、かなり省いたけどだいたいそういう感じ。
野口明人
トニー・モンタナはさ、あれなんだよ。悪いことはするんだけど、家族は大事にするんだよね。妹と母親を愛してる。でも、母親はトニーが悪い事をしている事が許せないから、お前なんかに関わるとみんな不幸になる。出てけー!って冷たい。でも妹だけはトニーの味方をしてくれる。そんな妹をさ、マニーは気に入っちゃってね。そのマニーとトニーの確執が悲劇的で…。もうね、観ていて痛々しくなる。
野口明人
『スカーフェイス』はね、3時間近い映画なんだけど中々よく出来た話で、全然長く感じなかった。前半はトニーが成り上がっていくまでを描いて、後半は破滅していくさまを描いてって感じで。アル・パチーノがかっこいいんだよね。かっこいいっていうか、脆さを兼ね備えたかっこよさっていうのかね。渋いねぇ。最後の狂いながら機関銃ぶっ放しているシーンなんて、鳥肌モノでしたよ。
野口明人
あとはセリフもさ、文字にするとちょっと臭いセリフにはなってしまうし、字幕で観ているからニュアンスもちょっと変えられちゃってるかもしれないけど、トニーの言葉がいちいちかっこいいんだ。結構スラングばっかりで、英語圏に住んでいる人からすると耳をふさぎたくなる感じなのかもしれないけどね。厨二心をくすぐるよね。さあ悪党におやすみを言いな。…くう。いつか言ってみてー!
野口明人
この映画を観て思ったんだけど、やっぱり僕は基本的に悪者に惹かれる体質なのかもしれないなぁ。小さい時から。 仮面ライダーBLACKのシャドームーン好きだったし。あれだよね。悪者だけど、一本の筋が通っているキャラとかってなんかいいよね。その立場を変えたら主人公の方が悪者になるって感じの物語ってタマラナイよね。
野口明人
アムロとシャアとか、グレンラガンの螺旋王とか。悪者と正義って境界線が難しい。今は人を殺したら犯罪者だけど、戦国時代なら英雄だもんね。いけない事をいけないって決めているのはあくまでも人間なんだよね。だから人間が変わればいけない事も変わるのだよ。だからさ、悪者に憧れるってのもヒーローに憧れるのも根本は一緒なんじゃね?
野口明人
ま、そういうわけであんまりスカーフェイスの良さを伝えきれてない気もするけど、この映画は観てみないことにはその雰囲気を感じ取れないと思う。なんだろうなぁ…似た映画を考えてみたんだけど、僕の映画知識の引き出しではいい映画が思い浮かばなくてね。人間が徐々に狂っていく感じで言えば『タクシードライバー』が似てるかなって思うんだけど、ジャンルが違うんだよなー。検索したら似てる映画出てきたんだけど、ここらへんの時代の映画、全然観てないからさーオススメとして挙げられないんだよなぁ。
野口明人
とりあえず似てるで検索して出てきた映画。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 』『グッドフェローズ』『アンタッチャブル』…って、この映画ほぼロバート・デ・ニーロ出てるんだが!アル・パチーノとロバート・デ・ニーロと言えば『ゴッド・ファーザー』つながりかね。とりあえず、僕は次はアンタッチャブルってのを観てみることにするよ。
野口明人
あれよ。興味が湧いたらAmazonのレビューみたり、Wikipediaで調べたりしてみてよ。DVDのジャケットカッコよくてさ、ポスター欲しいぐらいだわ。

…そんな事を『スカーフェイス』についてホッケでも食べてながら居酒屋で話すと思います。

『スカーフェイス』の名言

人間の欲の深さを甘く見るな

いいか。この世の中ではタマのある奴が命令を下す。あんたタマあんのか?

自分で買いなよ。地獄行きのファースト・クラス切符を。

The World is Yours(世界はあなたのもの)

クソ食らえ!おれがこの暮らしを築いた!信用できるのは自分だ!自分以外に誰を信用できる…。誰もいない…。どいつもこいつもアタマにくる。あの野郎もあの女も消えちまえ。一人でいい。

さあ悪党におやすみを言いな。おれほどの悪党にはもう会えないぞ。

これがあいさつだ!

おれはトニー・モンタナだ!おれにかなう者はいない!まだ立ってるぞ!いくらでも撃ちこめ!おまえらのクソ弾だ!こんな弾でおれが死ぬと思うか!

『スカーフェイス』のおすすめポイント

野口明人
アル・パチーノの渋かっこよさにしびれる。一部ショッキングなシーン(チェーンソーで体を切られる)とかもあるけど、モロには映していないのでグロいのが苦手な人でも大丈夫だと思う。とにかく人の成り上がっていくまでと破滅していくまでの流れが水がサーッと通るように自然で、人の世の儚さを感じる。トニーの孤独感とかをカメラワークがうまく映していて、ひしひし伝わってくるのもタマラナイ!

まとめ

スカーフェイスを貸してくれた友人は怪談話がすごく得意で、その印象が強かったので、scarfaceとメールアドレスに入っているのを観た時に勝手にホラーと結びつけてしまったのですが、映画を観てみると全く違うものでした。

スカーフェイスとは、傷のある顔の事。まぁ、そうやって書くとホラーにもつながる気もしないでもないですが。傷のある顔と聞くと、ブラック・ラグーンのバラライカを思い出します。でもあんんなに全体的に傷があるわけではなく、ほほにちょろっとあるぐらい。

なので、この映画のタイトルから想像出来る内容も少ないとは思いますが、何はさておき先入観を持たず観てみるのが良いと思います。この映画自体は公開当初はあまり評価も良くなかったみたいですが、今ではヒップホップの世界やある種の若者の中では熱狂的なファンがいるぐらいなので。

Grand Theft Autoみたいなゲーム好きな人には世界観がタマラナイんじゃないかな。まぁ、全部Wikipediaの受け売りですが…。

あんまり観たことがないジャンルだったので、これからちょっとこういう映画を観る機会を増やして行こうと思います!

ではでは『スカーフェイス』でした。

…ひとつ思ったんだけど、こういう映画の中でコカインを吸うシーンとかの粉って実際は何の粉使っているのかね。鼻でズズズっと吸っているけど、小麦粉か何かなのか?鼻痛くならないのかな。

野口明人
では、最後に『スカーフェイス』の採点…
スカーフェイス
  • ストーリー - 85%
    85%
  • キャラクター - 85%
    85%
  • 演出 - 90%
    90%
  • 映像 - 80%
    80%
  • 音楽 - 75%
    75%

レビューまとめ

3時間弱の映画とは思えないぐらい世界に引き込まれサーッと観れる映画。ピカレスク・ロマンという言葉を今度友達に使ってみよう!とにかくアル・パチーノのセリフがかっこいい。…そしてちょっと切ない。

83%
User Rating 0 (0 votes)
Sending

スポンサードリンク

83%

この記事をシェアする

レンタルを辞めてわかった事…

このサイトで紹介している映画は基本的にHuluAmazonプライムビデオなどの見放題サービスで見ています。Huluは月額税込みで1,007円。Amazonの方は年額税込み3,900円。TSUTAYAとかで借りるしかなかった僕にとっては、だーいぶお財布に優しくなりました。

まぁ、毎月1000円、年間3900円が安いかどうかは人それぞれですが、とりあえずTSUTAYAとかで借りた場合、その映画がつまらなかった場合でも借りてしまった手前全部見ないともったいない気がしますが、見放題の場合、即ヤメが出来るのが一番のメリットでした。

一本に対してお金を払っているわけではないので、つまらなかったらやめる、気になったらちょっと見てみる、面白かったら何度も後で見返せる。っていうレンタルビデオでは出来ない事が気軽に出来ます。

結果、良い映画に出会える可能性が増え、クソ映画で人生を損するということも少なくなった気がします。もし、HuluやAmazonを使ったことがなければ一度使ってみてくださいませ。きっと分かる人にはわかってもらえるはず…。

あ、Huluについては使わない時はアカウントをホールド出来るのが地味に便利です。僕も忙しい時はホールドにして月額を払わずに過ごした事もありましたので…。まずは1ヶ月ほど使ってみて、あなたの生活に合う合わないを見極めてみてはいかがでしょう。

あぁ、映画だけを観て暮らしたい…。

Amazonプライムで無料の映画を検索する

この映画のあなたの感想・レビューへコメント

ABOUTこの記事をかいた人

好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!