『アンタッチャブル』に出てくるじいさんがかっこよすぎる件について

アンタッチャブル

公開:1987/06/05

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演者:ケヴィン・コスナー

製作国:アメリカ合衆国

『アンタッチャブル』は本当におすすめ出来る映画か?

野口 明人
『アンタッチャブル』のレビューをするのは僕。
REVIEW - 映画レビュー

『アンタッチャブル』という映画が、前回観た『スカーフェイス』の類似作品を検索していたら出てきたのだが、実はこれは作品自体が似ているというわけではなく、この映画に出てくる悪役アル・カポネのニックネームが『スカーフェイス』なのだという事を知ったのは、この映画を観た後の事である。そうとも知らず再生ボタンを押した所…

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10秒でわかる『アンタッチャブル』のストーリーのまとめ

禁酒法の制定によりシカゴは密売酒市場になりギャングの街となった。ドンであるアル・カポネは幅を利かせ警察や裁判所まで買収しやりたい放題。そこに財務省からネスという男が派遣され脱税や密造酒でアル・カポネを摘発しようとするが失敗する。落ち込む彼だったが、マローンという初老の警官との出会いにより、アンタッチャブルというチームを組み、アル・カポネと真っ向勝負を挑んでいく。

もし、あなたに居酒屋で『アンタッチャブル』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
この映画は一言で言えば、“腐った時代にギャングと戦う捜査官チームを描いた映画”なんだ。前回観た『スカーフェイス』が面白かったから同じようなピカレスク・ロマンの映画を検索していてヒットした映画だったんだけど、結果的にはスカーフェイスのような悪者が主役ではなく、絶対的な悪と戦う財務省捜査官チームの話。正義が主役なわけ。

『スカーフェイス』ってご存知?友達のアドレスに入ってて気になって

2017.04.02
野口明人
まぁ、絶対的な悪ってのは何かって言うとね、時代は1920年から1933年ごろの話で、アメリカには禁酒法というものがあったんだね。信じられるかい?お酒を13年間も禁止されていた時代があったわけだよ。作るのもダメ。飲むのもダメ。お酒全部が違法なのね。
野口明人
“アルコールは神からの贈り物である一方で、その乱用は悪魔の仕業によるもの”っていう考えでね、お酒自体が悪いわけじゃないけど、それを自制出来ずに飲みすぎて泥酔する事が生み出すデメリットを考えると、節度を守れないなら、元から断ち切ってしまおうっていう。
野口明人
でもさ、やっぱりお酒飲みたいじゃん?大半の人はお酒をたしなみたいと思っているわけ。需要があるわけだよ。でも禁止されている。禁止されているから容易には手を出せない。でも世の中には禁止されていても関係なく取り扱う人たちがいる。それがギャング。禁止されていれば価格も上がるし儲かるわけ。ライバルもいないし需要もあるんだから手を出さない理由がない。闇市だね。
野口明人
そしてね飲みたい人の中には警察もいれば裁判官もいる。禁止されているけどお酒を提供してくれるギャングを罰するわけにはいかない。だからギャングのやりたい放題。お酒を色んな所に卸して、言う事を聞かない飲食店は爆破。人殺しだって厭わない。ギャングたちが街を牛耳っているといっても過言ではない。そのギャングのドンがロバート・デ・ニーロが演じるアル・カポネ。彼が実質的な市長だともてはやす新聞もあるぐらい彼の力は明確なものになっていたのだけど、彼を逮捕しようという立場にいる人間は大抵買収されてしまっている。
野口明人
そんな中で一番困るのは誰かと言えば財務省なわけ。だって闇市で取引されてちゃっているから税金がかけられない。多額のお金が動いているのにそこから全く税収が見込めない。明らかにアル・カポネの暮らしは豪華絢爛、豪遊そのものなのに、彼は表向きは無職って事になっている。警察は別にアル・カポネを逮捕しなくても困らないけど、財務省は脱税されると困るんだね。
野口明人
その財務省の中に、手柄を立てたいと名乗り出た野心家がいた。それがこの映画の主人公ネス。ケヴィン・コスナーが演じるネス。つまりこの映画はロバート・デ・ニーロ対ケヴィン・コスナーの戦いみたいな映画なのね。んで、ネスはアル・カポネが牛耳っているシカゴの街に派遣され、やつの尻尾を掴んでやりますよ!的な大口を就任早々に叩くわけ。
野口明人
でもさ、警察も新聞記者もすべてアル・カポネに毒されているやつらばっかりだから、心の底ではネスの事を笑っている。そしてネスがやった密造酒摘発は見事失敗。誰も協力してくれないんだから当然。ネスに流れてくる情報も全部デマ。みんながアル・カポネの逮捕を望んでいないんだもんね。
野口明人
ネスは新聞でも失敗を大々的に取り上げられてしまい、みんなの笑いもの。肩を落として落ち込みながら帰り道を歩く。いじけてゴミを川に投げ捨てると、運悪く警官に見つかり注意される。ネスを注意したその初老の警官マローンとの会話で、他の警官とは違う何かを感じたネスは後日、捜査に協力してくれないかと頼みに行く。
野口明人
はじめはアル・カポネの実力を充分に知っているが為に命を捨てたくないと断ったマローンだったが、警察組織の腐敗を憎みネスに協力する決意をする。ネスはマローンのアドバイスを元に信用出来る仲間2人を加え、賄賂の効かないチーム、アンタッチャブルを結成する。Un(否定)・Touch(触る)・Able(出来る)だから手が届かない、誰も触れられないっていう意味ね。
野口明人
4人とアル・カポネの組織の戦いが始まり、アンタッチャブルは最初の摘発に成功。新聞がこの成功を大体的に取り上げ、4人は歓喜の声をあげるが、アンタッチャブルの存在はアル・カポネの知る所となる。喜びも束の間、警察署内でメンバーの一人が殺され、大切な証人も消されてしまう。壁には血で書かれた「タッチャブル(手が届くぞ)」という文字。打つ手をなくしてしまったネス。家族への脅しにもビビリ、アル・カポネの捜査を諦めようとするが…
野口明人
あらすじ的にはまだまだ物語の中盤らへんだけど、こんな感じ。ケヴィン・コスナーとロバート・デ・ニーロっていう豪華なキャストで、二人が中心となって争っていくわけだけど、この映画、何よりもその二人が霞んでしまうぐらいマローンのじいさんがかっこいい。マローン役は初代ジェイムス・ボンドのショーン・コネリーがやってて、この作品でアカデミー賞の助演男優賞を受賞している。
野口明人
もちろん、悪役のロバート・デ・ニーロもね、かなり風格があるんだ。なんかアタマ薄くね?って思ったけど、髪の毛剃ったんだそうだよ。実在したアル・カポネに近づけるために。狂気な感じもプンプンする。ロバート・デ・ニーロのあの独特な笑い方って、ものすごい威圧感があるよね。バットで人を殴り殺すシーンがあるんだけど、もうね、ぞぞぞっ!ってした。
野口明人
ケヴィン・コスナーに関しては、名シーンだわー、これ!っていうシーンが3つほどあったけど、どちらかというとあまり頼りにならない感じの主人公で、マローンの引き立て役になってる気がする。実在したネスはなんだかんだで、飲酒運転で当て逃げしたり、酒に溺れて借金まみれで死んでるし。自伝のアンタッチャブルがヒットしたおかげで死後、印税で返済されたみたいだけど。
野口明人
まぁ、一応ね実話を元に作った映画なんだけど、事実とは違う部分もかなりあるみたいだから完全に創作だと思ってみた方がいいみたいだね。アンタッチャブルはこの映画では4人だけど、実際は11人だったり、賄賂の効かないアンタッチャブルといいつつ、買収されたメンバーがいたりね。調べるとこの映画の中よりもドロドロしている感じだった。あぁ、調べなきゃよかったよ。
野口明人
…と、そういうのを差し引いて考えるとだね、やっぱりこの映画の一番の見どころはマローンのじいさんのかっこよさだと思うんだよ。目標は長生きすることだって言ってたじいさんが、命を張って戦う姿がもう実にかっこいい。やるぞ!って決意してからは説教臭いセリフもあるんだけど、それが中々に的を得ているものが多くてね。じじい良いこと言うじゃねーかって感じだった。
野口明人
とりあえずあれだ。ピカレスク・ロマンな悪者が主役的な映画を求めて観てみたけど、やっぱりこういう正攻法な正義ってのもかっこいいよね。もちろん前回も話したけど、何が正義かなんて時代によって変わるから完全に主観なんだけどさ。周りに流されない強さってのがやっぱりかっこよさの秘訣なんだろうな。そういう点で言うとちょろちょろ意思が揺れるネスがかっこよく見えないのはそのせいなのかもしれない。
野口明人
でもねあれよ。この映画の中でかっこいいのはマローンだけじゃなくて、マローンが探し当てたアンタッチャブルのメンバーもかっこいいんだ。あらすじに登場させられなかったけど。銃撃戦のシーンとラストのシーンが鳥肌モノ。そのどちらにもネスが関わっているんだけど、やっぱりここでもネスは引き立て役にしか見えなかった。つまりはこの映画、主役よりも脇役がピカっと輝いている映画なんだよ。メガネの簿記係が銃撃戦で戦う所も胸を打つし。
野口明人
そーだな。似た映画が思いつかない。やっぱり僕はこういうジャンルの映画をあまり観てこなかったんだな。とりあえず『スカーフェイス』みたいなマフィア映画じゃなかったよ。ギャングが主役っていう映画は結構あるんだけどね。
野口明人
ま、興味が湧いたらAmazonのレビューみたり、Wikipediaで調べたりしてみてよ。実際にあった事件が元だから色々と派生した情報が見れて読み物としてもいい時間つぶしになると思う。

…そんな事を『アンタッチャブル』についてオクラに醤油をかけながら居酒屋で話すと思います。

『アンタッチャブル』の名言

おれの育った暗黒街ではこう言う。“人は優しい言葉より銃の言う事を聞く”

それが警官の心得第1条だ。“毎日、生きて家に帰る”

ナイフには銃で戦う。ケガ人には死人を返す。それがシカゴの戦争のやり方だ!

この街は腐ったドブよりくさい。

腐ったリンゴがイヤなら樽の中を探すな。木からもげ。

警官の心得第2だ。“秘密は上司に打ち明けるな”

私は法という法を破りここまでやりました。後悔はありません。正しい事をしたんです。

試合は最後まで戦う事だ。

『アンタッチャブル』のおすすめポイント

野口明人
後からでも思い出されるような名場面が沢山。脇役達が輝きすぎて、主役が霞む映画というのも珍しいと思う。渋い映画が好きなら是非。

まとめ

いやー、想像していたものとは全然違っていたけど、面白い映画でした。アンタッチャブルって聞くと完全にお笑い芸人の方が思い浮かんでしまう僕ですが、あれなのかな。アンタッチャブルが元々名乗る予定だったシカゴマンゴっていうコンビ名もこの映画の舞台であるシカゴからとってたのかな。

『スカーフェイス』を観たことで闇社会だとかギャングを扱った映画を開拓していこうと思いましたが思わぬ掘り出し物だった気がします。次回からはまた悪者が主人公の映画を選んでいこうと思いますが、調べてみると大抵ロバート・デ・ニーロ出てるんだよね。

今回も存在感抜群で、恐怖さえ感じましたがロバート・デ・ニーロの映画と言えば『レナードの朝』が最初に出てきてしまう僕としては、やっぱり俳優さんってすごいなぁ。こんなに幅広い役が出来ちゃうんだもんなぁと感心しました。

『レナードの朝』を観た。ダメだ。涙が止まらない。ダンスシーンが…

2014.06.01

初代ジェームズ・ボンドがショーン・コネリーっていう話もしましたが、僕は今まで007シリーズを観たことがないので、とりあえず僕の中のピカレスクブームが落ち着いたら007にも目を向けてみようかなって思います。

それだけショーン・コネリーがかっこよかったです。…名前しか知らなかったけど。一瞬でファンになった。

ではでは『アンタッチャブル』でした。

次はロバート・デ・ニーロつながりでピカレスクな映画『グッドフェローズ』を観る予定…。

野口明人
では、最後に『アンタッチャブル』の採点…
アンタッチャブル
  • ストーリー - 75%
    75%
  • キャラクター - 90%
    90%
  • 演出 - 90%
    90%
  • 映像 - 80%
    80%
  • 音楽 - 85%
    85%

レビューまとめ

音楽もいいし、キャラクターもいい。ストーリーは実話を元にしているので、ビックリするような展開はないけれどカメラワークもいいし、すごく完成された作品だと思う。時間が経ってからまた観たいなという作品だった。結末を知っていても何度も楽しめる系の映画。

84%
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レンタルを辞めてわかった事…

このサイトで紹介している映画は基本的にHuluAmazonプライムビデオなどの見放題サービスで見ています。Huluは月額税込みで1,007円。Amazonの方は年額税込み3,900円。TSUTAYAとかで借りるしかなかった僕にとっては、だーいぶお財布に優しくなりました。

まぁ、毎月1000円、年間3900円が安いかどうかは人それぞれですが、とりあえずTSUTAYAとかで借りた場合、その映画がつまらなかった場合でも借りてしまった手前全部見ないともったいない気がしますが、見放題の場合、即ヤメが出来るのが一番のメリットでした。

一本に対してお金を払っているわけではないので、つまらなかったらやめる、気になったらちょっと見てみる、面白かったら何度も後で見返せる。っていうレンタルビデオでは出来ない事が気軽に出来ます。

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ABOUTこの記事をかいた人

好きな映画は『オーロラの彼方へ』。好きな小説は『十八の夏』。好きなCDは『Return to Forever』。好きな漫画は『惑星のさみだれ』。趣味はロードバイクで日本をぐるぐる。そんなノッポでうずまきな30代。埼玉出身。ブログは今年で9年目!!記事少ないけど。…でも、それぞれ魂込めて書いてきたはず。だから、今日も読んでくれてありがとう!