アザーズ_アレハンドロ・アメナーバル
アザーズ - 映画情報
  • 公開:2001/08/02
  • 監督:アレハンドロ・アメナーバル
  • 出演者:ニコール・キッドマン, クリストファー・エクルストン, フィオヌラ・フラナガン
  • 製作国:スペイン, フランス, アメリカ合衆国
  • 上映時間:1時間44分
MOVIE REVIEWS

アザーズという映画をご存じでしょうか?2001年の映画なのですが、主演はニコール・キッドマンです。

当時の夫であるトム・クルーズも製作総指揮として関わっている映画という事も有名で、制作国はスペイン、フランス、アメリカ合衆国と多岐にわたります。

さて、この映画を知ったのは、前回の『シックス・センス』を観た時にAmazonのレビューを読んだときでした。

非常に似ているというレビューでしたので、期待に胸を膨らませました。なぜなら『シックス・センス』より『アザーズ』の方がいい映画だ!という声が意外と多かったのです。

シックス・センスに良い評価をつけた僕は期待大!という感じで観始めましたが、ニコール・キッドマンの演技に衝撃を受けました…。

という事で、映画『アザーズ』のレビューをしていくことにしましょう。

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映画『アザーズ』 – ストーリー

アザーズ
4.1

公開日:2001年08月02日
ジャンル:ホラー映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ニコール・キッドマン, クリストファー・エクルストン, フィオヌラ・フラナガン

1945年。夫は戦争から戻らず、光に当たる事が出来ない病気の二人の子供を持つ母親は、広い屋敷でカーテンを閉め三人で淋しく暮らしていた。そんな屋敷に三人の使用人が現れる。母親はその三人を雇ったがそれをきっかけに屋敷の中に不可解な事が起こるようになる。徐々に精神を追い詰められていく母親。何かを知っている素振りを見せる使用人と対立した結果…

もし、あなたにラーメン屋で『アザーズ』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
野口明人
この映画は一言で言えば、信頼できない語り手を利用した映画なんだ。この間、Wikipediaで面白いページを発見してね。「信頼できない語り手」っていう項目なんだけど、読んでみると過去に触れたことがある作品が多くて、結構参考になった。
野口明人
野口明人
それをこの映画のラストを観た時に思い出して、あぁ、この映画はまさに“信頼できない語り手”の映画だと思ってね。そもそもがシックス・センスのAmazonレビューを読んでいる時にこの映画が似ていると紹介されていたから観てみたんだけど、これのどこが似ているんだろう…と「はてなマーク」を出しながら観てた。
野口明人
野口明人
もちろん、完全に別物というわけではないんだ。両方ともホラーのジャンルに属していながら、血やグロテスクなものなどで驚かしたりしない。“奇妙”という言葉がぴったりな雰囲気で話が進んでいき、“雰囲気怖い”ホラーという点で似てはいる。だからホラーが苦手な人でもこれらの映画はすごく観やすいし、ホラー以外の「何か」を発見しやすい作品だと思う。シックス・センスで言えば「癒やし」というレビューが多いし、アザーズで言えば「家族の絆」というレビューが多い。
野口明人
野口明人
もちろんこういう似てるっていうのは観終わった後に考えてみればそーだよなって思った事だから、観ている時は終始「はてな」だった。それがラストのオチを観て、あ!!!ここか!と納得がいく。
野口明人
野口明人
ここまで言ってしまうとネタバレもクソもなくなっちゃう気もするけど、この映画はシックス・センス以上にネタバレ厳禁の映画だと思う。うん。ちょっと悪い意味で。シックス・センスはさオチを知った後に観ても楽しめる要素が結構盛り込んでいたんだ。それに対して、こっちの映画はオチが全てで、それを知っちゃうとこの映画の価値が9割5分無くなっちゃうと思う。
野口明人
野口明人
あれだよ。間違ってほしくないのはだからってシックス・センスより劣っているとかこの映画が駄作だと言っているわけじゃないの。似ているけど非なるものだよって事が言いたいのだよ。こっちの方がどんでん返しに比率が重く置かれている。オチがもしなくなったら全く意味不明な映画になっちゃうぐらいオチが重要なんだね。シックス・センスはそうじゃなかったでしょ。オチがなかったとしても幽霊が見える子供と母親の和解劇で成り立つ。
野口明人
野口明人
だからさ、『シックス・センス』が好きだからって『アザーズ』が好きって事にはならないと思う。
野口明人
野口明人
どっちかというと『シャイニング』みたいなホラーが好きだったらこの映画気に入るかも。人間の狂気が一番怖いっていう感じを求めていくホラーっていう点で。あれも閉鎖された空間の映画だし、こっちもひとつの屋敷という閉鎖された空間を強調した映画だから独特な雰囲気を持った映画なんだ。
野口明人
野口明人
『キューブ』って映画も一つの部屋で行われて独特な雰囲気を持ってたけど、そーゆー感じ。いいよね。閉鎖された空間って。宇宙を取り扱った壮大な物語もいいけど、小さな空間の映画の方が僕は好みなのかも。あと、ニコール・キッドマンつながりで『ドッグヴィル』みたいな世界観が好きだったらこの映画も気に入るかもしれないね。
野口明人
野口明人
ごたごた御託をならべてばっかりであらすじの話をして来なかったからちょっとだけあらすじを話すと、第二次世界大戦が終わった年1945年のとある孤島にある屋敷が舞台。夫は出征して返って来ない。お偉いさんからは夫は死んだものと思った方がいいとか言われてたから子供2人と母親の3人で淋しく暮らしてたんだよ。
野口明人
野口明人
前に使用人を雇っていたんだけど、急にいなくなっちゃってね。もしかしたらこの屋敷のルールが面倒になってしまって逃げ出したのかもしれない。
野口明人
野口明人
ルールってのはひろーくて部屋が無数にある屋敷なんだけど、部屋を移動する時は必ず通った部屋の扉に鍵をかけてから次の部屋の鍵を開けることなんだ。なんでこんな事をしないといけないかというと2人の子供が日光アレルギーという皮膚の病気で、太陽の光を浴びれないんだ。だから部屋のカーテンを閉めてロウソクの炎に切り替えなければならなくてね。
野口明人
野口明人
母親はそんな病気じゃないから普段はカーテンを開けているわけ。それを知らずに間違って子供が部屋に入って来れないように鍵をかけて移動するようになったんだよね。
野口明人
野口明人
でもさ、屋敷はバカでかいから、そんなルールを守りながら様々なことをするのも限界があって、どうしても使用人を雇いたかった。だから勤勉な使用人求むと新聞に広告をうって募集することにして、三人の使用人がやって来た。それがこの物語の始まり。
野口明人
野口明人
しかし、その三人がやって来てから屋敷の中で不可解な事が沢山起こるようになるんだ。誰もいるはずのない部屋で足音が聴こえたり、ピアノを弾く音が聴こえたり、二人の子供のうちの一人がヴィクターという子供を見たとか言ったり…。
野口明人
野口明人
信心深い母親は変なことを言うんじゃないと子供を叱りつけて、不可解なことはなかった事にしようとするんだけど、あまりにも無視が出来ない事が起こる為に徐々に母親の心がおかしくなってくる。
野口明人
野口明人
さらに新聞社に広告をお願いしたはずの手紙が出てない事に気がついた。そうなると一体あの三人の使用人はなにを見てこの屋敷にやって来たのだろうって事になるよね。
野口明人
野口明人
使用人の一人が言うには、昔この屋敷で働いていた事があったらしく、その時が楽しい日々だったのでもう一度ここに働きたいとお願いしに参ったのだと言う。
野口明人
野口明人
一旦はそれで納得した母親だったけど、不可解の連続でついには発狂に近い状態になってしまい、この三人を追い出す事にしたんだ。しかし、そこからわかってくる衝撃の事実の連続…。

…そんな事を『アザーズ』についてタンタンメンでも食べながらラーメン屋で話すと思います。きっと麵は伸びてるけど。

『アザーズ』の名言

愛するものを失った人間は時に悲しみのあまり奇妙なことをしたりするものです。

物事の全てに答えがあるわけではないのですよ

『アザーズ』のおすすめポイント

・この映画はオチが全て!

映画『アザーズ』 – まとめ

まぁ、あれでした。シックス・センスはオチを知ってたからそれを期待せず見直して、いい映画だ!って事になりましたが、こっちの映画はオチを知らなかったので、純粋に初見の評価になりますが、オチは見事だなと思いました。

観ている途中でわかってしまうという事がなかったので、最後まで楽しめました。映画を観ている最中、ずっと頭がはてなを出したままだったので、オチですっきり。あー楽しかったっていう感じでした。

でもなぁ…。この映画、残念なのは登場人物に全く好感を持てなかったんだよなぁ。Amazonのレビューで家族の絆っていうのが多かったから“絆”という言葉に弱い僕は結構期待していたんですが、オチを知ってなお全く主人公などに共感出来なかった。悲しい物語っていう事もならず、ただただ母親が嫌いだった。

うん。歴史的背景を考えたとしても。その点で言うとやっぱり『シックス・センス』は子供を理解しようとする母親、母親を思う子供に心を打たれたってのが大きかったからあっちの方が好きかなぁ。個人的な意見だけど。

まぁ、スタートがシックス・センス始まりだったので、こういう評価になっちゃいましたが、もし『シックス・センス』などを知らずにこの映画を観たらまた別の評価になったかもしれませんね。ではではそーゆー感じで『アザーズ』でした。

あ、ニコール・キッドマンの演技が素晴らしく、観ていると本当に彼女の事を嫌いになってしまいそうでした。鬼気迫る演技をぜひ。

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アザーズ - 感想・評価

アザーズ
4.1

公開日:2001年08月02日
ジャンル:ホラー映画, ミステリー映画, スリラー映画
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ニコール・キッドマン, クリストファー・エクルストン, フィオヌラ・フラナガン

アザーズ
  • ストーリー - 60%
    60%
  • キャラクター - 45%
    45%
  • 演出 - 70%
    70%
  • 映像 - 70%
    70%
  • 音楽 - 75%
    75%
64%

映画レビューまとめ

オチを調べずに観てほしい。どんでん返しがすべての映画。

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アザーズ_アレハンドロ・アメナーバル
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