『クレイマー、クレイマー』は父親と子供の絆に触れられる…

クレイマー、クレイマーという映画をご存じでしょうか?ダスティン・ホフマン主演の1979年のアメリカ映画です。彼はこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞しています。

さらにアカデミー賞作品賞、ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞と、映画自体も称賛を浴びております。

ところで『クレイマー、クレイマー』とタイトルを聞いてどんな映画を思い浮かべますか?

ものすごい勢いで商品やサービスに難癖付けて、苦情をいう人々を僕は思い浮かべました。理不尽なクレーマーたちの物語だと思っていたのです。

ですが、原題『Kramer vs. Kramer』を観て納得がいきました。クレイマーさん対クレイマーさん。同じ名前の人が争うといえば…。

そう。これは離婚を題材にした映画なのです。

そんな映画とは知らずにいたので、最初は戸惑いましたが、親子の絆にかなり心がほっこりしました。

それとダスティン・ホフマンは前に『卒業』という映画で観て、結婚式で花嫁を奪い去る印象が強かったので、その後のストーリーとして父親もやっているんだなと勝手に想像してはにやけてしまいました。

という事で、映画『クレイマー、クレイマー』のレビューをしていきたいと思います。

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映画『クレイマー、クレイマー』 – ストーリー

クレイマー、クレイマー
4.5

公開日:1979年12月08日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン, メリル・ストリープ, ジェーン・アレクサンダー

仕事ばかりだった夫と、自分を探しにと蒸発した妻が、子供の親権を争って裁判する話。

ネタバレ注意『クレイマー、クレイマー』のあらすじまとめ

仕事熱心な会社員、テッド。彼は上司と上手くやっており、ついに重役の仕事に就けることになった。

家に帰りそのことを妻のジョアンナに告げようとルンルン気分でいると、妻から聞いた言葉は、

「あなたと別れるわ」

だった。ジョアンナは息子のビリーも置き去りにし、自分を探しに行ってくると家を出て行ってしまった。初めは冗談だと思っていたテッドだったが、次の日家に電話をしても誰も出ないことからことの重大さに気がつく。

残されたテッドとビリー。それまで家事や子育てなどは全てジョアンナに任せっきりだったテッドは何もかもがてんやわんや。

ビリーに朝ごはんにフレンチトーストが食べたいと言われたので作ってみたものの、卵は綺麗に割れない。牛乳を入れるタイミングもわからない。しまいには真っ黒こげにしてしまう始末。

それでも何とかビリーを学校に連れて行きそれから急いでタクシーに乗り込んで会社に向かう。子育てと会社の仕事を両立させるため、仕事を家に持ち帰らなければならなくなったが、家で仕事をしているとビリーが淋しさから仕事の邪魔をする。

まるでかみ合わないテッドとビリーの父と子の関係。しかし、それも徐々に時間を経るごとにお互いが協力し合って生活していくことを自覚し上手くいくようになっていく。

そんな父と子の生活も1年半を迎え初めの頃に比べてだいぶ上手く行くようになったが、ある日テッドとビリーが一緒に公園で遊んでいると、目を離した瞬間に、ビリーはジャングルジムから落ちてしまい、あわや失明する怪我を負ってしまう。

そのことでテッドは頭がいっぱいになり仕事でも大失敗をする。そんなとき、突然ジョアンナから連絡があり、息子を渡して欲しいとの申し出があった。

そんな冗談じゃない。ビリーを置いて出て行ったのはお前じゃないかという気分でいっぱいだったが、ジョアンナは親権を争う為に弁護士を雇い、二人は裁判で争うことになった。

テッドも弁護士を雇い、臨戦態勢を取った矢先、仕事の失敗から会社にクビを宣告されてしまう。失業したとなっては親権争いに不利になってしまうといわれたテッドは、不可能かと思われるようなことだったが、1日で職を探してきた。なんとしてもビリーと離れたくないのだ。

いよいよ裁判が始まったが、あまりにもきつい物言いの弁護士にテッドとジョアンナは互いに傷つく。それでも裁判を続行したがテッドはジョアンナの言い分に反論は出来ず、新しく就いた職の給料が現在のジョアンナの仕事の給料よりも安いこと、またビリーに怪我をさせたことなどを強く指摘され、ついにテッドは敗訴してしまう。

上訴することも出来たが、その為にはビリーを裁判所に連れて行かなければならないと言われたテッドは諦め、お前はジョアンナと暮らすことになったとビリーに説明する。

そしてビリーを迎えにジョアンナが来る朝がやってきてしまった。テッドとビリーは二人で協力し、最初に上手く作れなかったフレンチトーストを上手に作り上げ、最後の食事を取り、彼女が来るのを待つのであったが…。

『クレイマー、クレイマー』の名言

妻はよく野心を持つのに性別は関係ないと言っていた。僕もその通りだと思う。それと同じように、よい親になるのに性別など関係ないはずだ。

『クレイマー、クレイマー』のおすすめポイント

最初は上手くいかなかったテッドとビリーが徐々に仲を深めていくのが手に取るようにわかり、成長していく姿がほほえましい。

アメリカの裁判だからかもしれないが、裁判所での弁護士の物言いがきつすぎて口が開いてしまう。

とにかくテッドの笑顔が素敵過ぎる。

『クレイマー、クレイマー』とは文句をつける人のことだと思っていました。

冒頭にも書きましたが、この映画を観るまでこの映画は、文句をつける人が面白おかしく物語を進行させていくコメディかな?ぐらいに思っていました。

でも、違うんですね。「クレーマー」ではなく、「クレイマー」という人の名前なんですね。原題は「Kramer vs. Kramer」だそうで、ミスタークレイマーとクレイマー婦人の戦いみたいな意味なんです。

それを知らずに観た僕は完全に内容の不一致に最初はのめりこめていなかったんですが、徐々に話がわかってくるに従って、この映画にのめりこんで行きました。

まずダスティン・ホフマンの笑顔がヤバイ。『卒業』のときは情けない男が似合うなぁなんて思っていたんですが、こういう仕事人間で、愛想笑いをする役もいけます。

あと、子供と一緒にフレンチトースト作っているときのビリーとテッドの連係プレイの絵が本当にかっちりはまっていて良かったです。

お気に入りのシーンなので、ぜひ。

映画『クレイマー、クレイマー』 – まとめ

えー、どんな内容の映画かと言われれば、子供の親権を争った裁判映画なわけですが、大事なのはそこではなく、最初はとにかく上手く行かなかった父と子が時間をかけて上手くいくようになるって言うのが本筋なんだと思います。

ラストのシーンは僕的には、え?って感じだったんですが、まぁ名作と言われている映画には間違いないでしょう。

まだ観たことがなければ観てみても後悔はしない映画です。1979年公開なのでちょっと古いですが、古さはそれほど感じられないはず。

ではでは、そんな感じで『クレイマー、クレイマー』でした。


クレイマー、クレイマー - 感想・評価

クレイマー、クレイマー
4.5

公開日:1979年12月08日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン, メリル・ストリープ, ジェーン・アレクサンダー

クレイマー、クレイマー
  • ストーリー - 85%
    85%
  • キャラクター - 95%
    95%
  • 演出 - 70%
    70%
  • 映像 - 80%
    80%
  • 音楽 - 75%
    75%
81%

映画レビューまとめ

父と子の愛がたっぷり伝わってくるいい映画。

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