ただ、君を愛してる_新城毅彦
ただ、君を愛してる - 映画情報
  • 公開:2006/10/28
  • 監督:新城毅彦
  • 出演者:宮﨑あおい, 玉木宏, 青木崇高
  • 製作国:日本
  • 上映時間:1時間56分
MOVIE REVIEWS

ただ、君を愛してるという映画をご存じでしょうか。2006年に公開された玉木宏と宮﨑あおい主演の邦画です。

「ただ、君を愛してる」と聞くと、一番最初に浮かんでくるのは大塚愛の『恋愛写真』という歌のサビ。

かなり印象的に頭の中に残っているその歌が、まさか今回観た映画の主題歌になっているとは知りませんでした。

しかも『恋愛写真』と言えば、昔このブログでもレビューしたことがある広末涼子と松田龍平主演の映画『恋愛寫眞 Collage of our Life』を思い出すのですが、実はこれも関係があるのです。

『恋愛寫眞 Collage of our Life』はTRICKとかで有名な堤幸彦監督の作品。

恋愛映画かと思ってみてみたら、結構なミステリーな映画でビックリした的なレビューを書きましたが、このコラボで書かれた小説が市川拓司の『恋愛寫眞 もうひとつの物語』。

もうひとつの物語というだけあって、登場人物の名前は一緒ですが、全く別の物語なのです。

そしてこの小説を原作に映画化したのが、今回の映画『ただ、君を愛してる』というわけです。

設定は似ているけれど、結末が全然違う。

こっちはガッツリ恋愛映画。

そして映画『ただ、君を愛してる』では見事に号泣したという話なのだけれど、冒頭で長々と話をしてもしょうがないので、レビューをしていくことにしましょう。

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ただ、君を愛してる – あらすじ

ただ、君を愛してる
4.2

公開日:2006年10月28日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:新城毅彦
出演:宮﨑あおい, 玉木宏, 青木崇高

同じ大学で出逢った誠人と静流。誠人はコンプレックスを抱えていて、人と距離を置いていたのだが、カメラをきっかけに子供のように天真爛漫な静流と徐々に深い関係になっていく。二人は同棲するまでの関係になるのだが、子供っぽい静流を女性として見ていない誠人は別の女性に恋をしていた。誠人の影響でカメラを始めた静流は誕生日プレゼントの代わりにキスをしている写真を撮らせてとお願いする。そのキスを最後に、静流は誠人の前から姿を消すのだが、その2年後、ニューヨークにいるという静流から手紙が届く…。

映画名作レビュー戦記シネマネオン!-ただ、君を愛してるの巻-

映画名作レビュー
前回までのシネマネオンは…

 館見放題
とある映画館でポスター貼りのアルバイトをしていた館見 放題(たちみ ゆきみつ)。「心のカメラでピントを合わせて…」と言いながら映画ランキングと興行収入を参考におすすめポスターを入れ替えていたが、その作業中、謎の組織ノーモアーズに襲われ記憶と顔を盗まれてしまう。何も思い出せない館見。彼は自分を取り戻すため、引き込まれるように映画館に入り『ただ、君を愛してる』を観ようとしたのだが…

ただ、君を愛してる -内容紹介-

館見 放題
ち、畜生!なんだったんだ。あの赤い顔の男は…。何かを思い出せそうだったのに、映画館から追い出されてしまった。『ただ、君を愛してる』とは一体どんな映画なんだ…。

彼女はよく、嘘をつく。

シネマネオン
こんな一言から始まる映画だ。一言で言えば、“コンプレックスの恋”だな。新城毅彦監督の長編映画監督デビュー作品でもあり、原作の作者は、「いま、会いにゆきます」で有名な市川拓司。さらにはその原作は前にここでレビューした『恋愛寫眞』という映画のコラボ企画という寸法よ。ちなみに監督の新城毅彦は…
館見 放題
ちょ、ちょっと待て!!誰だ!?
シネマネオン
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。レビューロボ、シネマネオンだ!
館見 放題
だから誰だ!誰もオマエの事なんて呼んでないぞ!
シネマネオン
まぁまぁ、落ち着きなさい。今の君の体ではきっと映画館から追い出されてしまうだろう。アレに非常に似てるからね。アレに。
館見 放題
アレとはなんだ!僕は自分が誰だか思い出せないんだ。
シネマネオン
君は『ただ、君を愛してる』を観たかったんだろう?
館見 放題
そうだった。『ただ、君を愛してる』を観れば何かを思い出せそうなんだ。
シネマネオン
では、私と合体しなさい。期間限定レンタルロボ貸出中、今だけ非常にお得だよ。
館見 放題
怪しさ満点じゃないか!合体って何を…
シネマネオン
ええい。やってみればわかる。君の持っているそのスマホのアプリのボタンを押せ!
館見 放題
いつの間にこんなアプリが!ちくしょー!!こうなりゃヤケだ!ポチッと!
シネマネオン
シネマネオン
アジャラカモクレン、ただ、君を愛してる、テケレッツのパー
館見 放題
館見 放題
うわああーー!『ただ、君を愛してる』の映像が頭のなかに広がっていくぅぅぅぅうう!!
レビュー評価

ただ、君を愛してる -解説-

シネマネオン
女の子ってかわいいよな。
館見
何をいきなり!?可愛いけど、それがどうした!?
シネマネオン
そして男は馬鹿だよな。
館見
全く話が見えて来ないんだけれど。それが今回の映画と何の関係があるんだ?
シネマネオン
その昔、誠(まこと)という主人公がクッソ最低な男のアニメがあってだな、どうにもこうにも今回の主人公、誠人(まこと)とかぶって仕方がないんだ。
館見
それはSchool Daysの話かね。もうそろそろ忘れろよ。まことという名前に何の罪もないよ。
シネマネオン
まぁ、つまりはだね、今回の映画も非常に女性が魅力的で、男性がその魅力に気が付かず、失ってから気がつくっていう男のバカヤロウよろしくな恋愛映画ではあるんだ。
館見
あー。なるほどな。よくあるな、そのパターン。自分に好意を寄せてくれる女性には目もくれず、クラスのマドンナ的なのにメロメロパターンな。
シネマネオン
あー!畜生!!ホント男ってやつは!!
館見
と、いう事はこの映画はクソって事でいいの?
シネマネオン
なにをおっしゃるウサギさん。男がクソって事はだね、その反対に女性が輝くって事でしょう!!この映画はだね、とにかくヒロインである静流を演じている宮﨑あおいが神がかっている映画だ!
館見
神がかっている…とな?
シネマネオン
まずこの映画のあらすじはだね、コンプレックスを持つ者同士の恋愛って感じなんだ。主人公の誠人は脇腹に病気を抱えていて、ずっと塗り薬を使っていた。その塗り薬が臭くてたまらないと、誠人は思い込んでいて、それが原因で他人とは距離を置いていた。
館見
ふむ。そういうのってあるよね。人は全然気にしていないんだけど、本人は気になって仕方ないって事。周りがどんなに本当の事を言っても気を使ってくれているだけでしょ?心の底では…って思っちゃう。
シネマネオン
一方、ヒロインの静流は、すごく子供っぽいわけ。成長ホルモン分泌不全症低身長症…と、詳しくは言及されてはいないけれど、成長ホルモンが足らないと。見た目も子供っぽくて、髪の毛もボサボサでメガネの鼻炎でいっつも鼻をこすってる。周りからは変人扱いで友達も出来ない。
館見
ふむ。そんな宮﨑あおいが神がかっているとはどういう事なんだ?
シネマネオン
まぁ、待ちなさい。とりあえずあらすじをちゃちゃっと。そんな二人は大学の入学式の日に出会う。静流が横断歩道を渡ろうとしているのだけれど、そこには歩行者信号がなくて車通りが多くて渡れない。
館見
ほほう。それでそれで?
シネマネオン
そんな姿を見かけた誠人は、あまりにずっと立ち往生しているものだから、恐る恐る教えてあげるわけ。もう少し先に行った所に信号があって、そこならすぐに渡れますよーって。
館見
ふむふむ。
シネマネオン
しかし、それを聞いた静流は信号へ向かおうとせず、それでも止まってくれる親切な人がいるかいないか確かめると言って手を上げ続けた。そんな姿を誠人はひっそり写真を撮る。んで、まぁ、それをきっかけに二人の関係が始まっていくわけだが、この映画の冒頭の話はしただろ?
館見
冒頭?
シネマネオン
「彼女はよく、嘘をつく」ってやつ。誠人は静流の嘘に騙されて、からかわれる関係であるって事なのだけれど、私はこの映画を観た時に、不思議に思った事があるんだ。
館見
不思議に?何を?
シネマネオン
「よく、嘘をつく」って言ってるんだけどね、導入部分で誠人がひとつからかわれるシーンがあるだけで、静流ってそんなに嘘ついてなくね?…ってか、誠人の方が嘘つきじゃね?ってね。確かに誠人はおどおどした性格ではあるんだけど、からかわれるっていうより、静流の天真爛漫さに振り回されているってイメージなんだ。
館見
ふーん。でもそういうのってまぁ、あるんじゃないの?キャラブレ的な。キャラクター設定がしっかりしていないとそうなるっしょ?
シネマネオン
へへーん。だがしかし、そうじゃないんだな。この映画の見どころは、ひとつひとつのシーンが本当によく練り込まれている所。一見なんでもないようなシーンがのちのちに効いてくるんだよね。
館見
ほー。伏線回収映画ってわけか。そういう映画は好きだ。
シネマネオン
「よく、嘘をつく」冒頭のこの言葉がラストで意味がわかった時の鳥肌感ね。
館見
ふむ。
シネマネオン
『いま、会いにゆきます』ほど興行成績ではパッとしなかったけれど、作品の完成度や観客の満足度では、そりゃー高い評価を受けたらしいぞ。確かに映画を観終わった後、なんと素晴らしい映画を観たことか…と沁み沁みしたもんな。うーむ。今でも思い出して浸れるわ〜
館見
…感傷に浸っている所悪いけど、結局、宮﨑あおいが神がかっているって話はどうなったの?
シネマネオン
あー、それはな、この映画の肝になる部分で、ネタバレになるから、また後で詳しく話すわ…
館見
館見
なんじゃいそりゃー!気になるでしょうが!
シネマネオン
まぁ、とりあえず宮﨑あおいがものすごーーーーーく!!!可愛いって事だ。そしてめっちゃくちゃ綺麗って事だ!
館見
可愛いと綺麗って同時に成り立つのって難しくね?もう少し詳しく教えてくれよ。
シネマネオン
この映画は先に公開された『恋愛寫眞』と同じくカメラがモチーフになっているんだけどさ、一枚の写真を見て、こんなに泣いたことはなかったよ。
館見
うーむ。全然話が見えて来ないんだが…
シネマネオン
監督の新城毅彦がこの映画が長編映画初挑戦って所もすげーと思う!
館見
新城毅彦って、あれだろ?『あすなろ白書』とか『イグアナの娘』とかの演出やっていた人だろ?あすなろ抱きとか流行ったよな。最近はなろ抱きとか言って、壁ドンに次ぐ女子の憧れで呼ばれているらしいよ。キムタクが俳優として注目された作品で懐かしいよな。
シネマネオン
よく知ってるな。お前の年齢が知れるわ。この映画はとにかく映像美がすごいんだわ。瞬間瞬間にハッとするシーンが沢山ある。まさにカメラに収めたくなるようなシーンがな。
館見
ふーむ。
シネマネオン
そしてそれが後半のラストにドドっと総集編のように流れてだな、もうそれだけで私の目から心の汗が流れ出るわけよ。
館見
そーなのか。すまんが、宮﨑あおいの神がかっている話が気になって、お前との温度差がすごいわ。
シネマネオン
シネマネオン
とりあえずは、前に見た『恋愛寫眞』はタイトルには恋愛って入っていながらミステリー要素が強い映画だったけれど、こっちはガッツリ恋愛映画でキュンキュンしたね。どっちを先に観るほうがいいか?って聞かれたなら、公開は後の作品だけど、今回の映画を勧めるね。
館見
そーかそーか。
シネマネオン
あとはあれだな。所々懐かしい部分があって、2000年代前半に大学生だった人にはたまらない要素がちょこちょこ見えるな。だからまぁ、『オレンジデイズ』とか好きな人にはいいんじゃないかな。
館見
『オレンジデイズ』かー。その言葉を聞くと自分の灰色だった大学生時代を思い出して泣けてくるよ…。この間もAmazonプライム・ビデオで見てしまったわ。
シネマネオン
ま、『ただ、君を愛してる』のWikipediaのページにロケ地乗っているし、聖地巡礼でもしながら失われた学生時代を取り返してみてもいいんじゃないか?
館見
はー。失われた時間はもう二度と取り戻せないんだよ…
シネマネオン
この映画の主人公もきっと、そんな事を一度は思っただろうけど、前向きに終わっているよ。だからまぁ、騙されたと思ってこの映画をなぞってみることだな。
館見
カメラがモチーフの映画かぁ。昔の自分を写真で見ると、なぜだろう、全部楽しそうだよな。瞬間瞬間はやっぱり楽しかったんだろうね。今はあまり思い出せないけど。あぁ。頑張って生きなきゃな。
シネマネオン
そうそう。失ってからじゃ遅いんだから、今、この瞬間に当たり前だと思うことを大切にしなきゃだな。
館見
心のカメラで焼き付けるわー…
シネマネオン
シネマネオン
アジャラカモクレン、レビューラビュー、テケレッツのパー
館見 放題
館見 放題
アァ、消える……

批評を終えて

ただ、君を愛してる-レビューラスト
館見 放題
館見 放題
心のカメラでピントを合わせて…ん?あれ?ここは?あ、ポスターの前か。
館見 放題
館見 放題
あー、今回は『ただ、君を愛してる』推しなんだな。このポスター貼って、次の試写会の会場に行く前に、ささっと限定20杯の燻製ラーメン食べに行かなくちゃ!あー。腹が減ってきたなぁ。急がなくっちゃ!!
館見 放題
館見 放題
それにしても、この「映画名作レビュー戦記シネマネオン!」とかいう知らない映画の前売り券を支配人にもらったけど、どうしよう…。一緒に見に行ってくれる人なんていないしなぁ〜。
ただ、君を愛してる評価お終い

名言・心をざわつかせた言葉

世界の人間の5人に一人はエスパーなんだから。ホントよ。私確かめたんだから。

小麦は香ばしいし、穴は開いてるし。

おかしいでしょ?人の渡れない横断歩道なんて。そんなの野球場にいるサッカーの審判ぐらい使えないよ。

あの子は変人なんかじゃない。人より少しオリジナルなんだって

そのうちさ、誠人が撮りたくて撮りたくてしょうがないような女になるから。もう、家中、私の写真だらけになるような女になるから。

私がこの眼鏡を外した時が、誠人が心からビックリする時なんだからね!

そんなのもったいないよ。瀬川くんがじゃなくて、瀬川くんと結ばれるはずの誰かが。

確かにあの人は綺麗だよね。すごく綺麗。そのうえ自分が綺麗な事も自覚してて、それでいて嫌味じゃないよ。だから同性からも異性からも好かれるし、お年寄りから子供にだって好かれるし、きっと犬にだって好かれるんじゃない!?ホント完璧な女性!私とは大違いって言ってんの!

私はただ、好きな人が好きな人を好きになりたかっただけ!

「誠人は就職なんてしないで一生写真撮ってれば?」「それでどうやって生活していくんだよ」「草とか食べて」

付き合うことだけが恋じゃないだろ?片思いだって、それはそれで完成された恋だよ。

誠人とキス出来たら私嬉しくて死んじゃうかも!

今のキスに、少しは愛はあったかなぁ?

恋愛なんてそんなもんだよ。みんなに隠せば隠すほど、興奮すんだから!

私、私に生まれてきて良かった。他の誰でもない私に生まれてきて良かった。

動画視聴で実況・解説!

シネマネオン
シネマネオン
今回の動画実況はDVD版を観て行っています。
  • 0:00:52頃
    一時停止して、ちゃんと手紙読んだけれど、2年間行方不明の彼女からこんな手紙もらったら嬉しいけど、なんやねん!って感じで複雑だ。でも玉木宏はすげースッキリした顔。イケメンだわー。
  • 0:04:10頃
    や、やべぇ…。宮﨑あおいが足をジタバタして笑っている姿が可愛すぎる!!
  • 0:07:28頃
    だ、駄目だ。鼻すする宮﨑あおいが可愛すぎる。たまらん。
  • 0:08:55頃
    懐かしい…。小出恵介がいるよ。もったいないなぁ。ってか、うおぉぉぉ!!!懐かしい。鉛筆にかみつきばあちゃんついてるよ!あったなぁ。シャーペンの芯のおまけで。
  • 0:17:50頃
    この映画、映像が美しいな。さっきの横断歩道の場所もそうだけど。光の暗さが良い感じだわ。
  • 0:19:20頃
    もうダメだ。いちいち宮﨑あおいが可愛すぎて笑えてくる。どうなんだろ。こういう感じの女子の行動って、同性から見たら嫌いだったりするのかな。僕はこういうあざとい系がたまらん。
  • 0:24:30頃
    うっひょー。リア充!!大学4年間でグループで海に行ったことなんて一度もなかったなぁ…。大学が舞台の映画を観ると、どうしてだろう。涙が出てくるよ。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。
  • 0:29:30頃
    「変人扱いなんてそんなの全然気にしてない。そんなの慣れてるもん」その台詞に心が痛い。本当の友達なら、もう少しぐらいかばってくれたっていいじゃん。って台詞に全力で賛同。言ったれ、宮﨑あおい!!
  • 0:31:10頃
    ここのドーナッツビスケットのやりとりたまらん!!恋愛ってこうですよね。悲しさでくしゃくしゃだった顔が一気にパーッと笑うのとかキュンとくるわぁ〜。
  • 0:32:25頃
    なんて事ないシーンだけど、夕暮れ時に、二人で木に仕掛けたドーナッツビスケットを食べに来る鳥をじっと待ってカメラを持っている姿のワンカットすげー沁みる。ほんと、構図上手だな。
  • 0:42:35頃
    「私達だけの大切な場所じゃなかったの?」…こんな事言われたら、ハッ!とするわ〜。畜生。玉木宏めぇ。羨ましいぞ〜。そして宮﨑あおいが可愛そうだぞー!くそー、歯がゆいぜー。
  • 0:44:45頃
    玉木宏に手を引っ張られてもなお、会話の途中の笑顔を消さない宮﨑あおい。完璧!!それにしても、一瞬にして哀しんだり笑ったり、まるで台風のような表情の持ち主だなぁ。こういう女子、好きだわぁ。
  • 0:45:20頃
    うぉおおおおお!!!まっすぐだ!この子、むっちゃまっすぐなんだ!
  • 0:57:35頃
    如実に講義の生徒が減っている!!リアルだわぁー。そうだった。大学ってそうだった。
  • 1:02:13頃
    靴を持ってバンザイって可愛いな。
  • 1:12:27頃
    これは反則だわ。まじでメガネ外すだけでこんなに可愛く見えるなんて、漫画みたいだ!すげードキドキした!
  • 1:14:23頃
    本当に美しいな。まるで絵みたいだ。森でキスする二人。光の差し込み具合とか神がかってる!
  • 1:23:40頃
    おぉ!ここで最初の嘘が効いてくるのか!!すげーな。
  • 1:25:10頃
    ここに来て、最初に手紙を落としたときの玉木宏の顔が笑っていた意味がわかった。なるほどなぁ。確かになんやねん!なんて微塵も思わんわ…。わかってないなぁ。僕も。
  • 1:31:35頃
    美味そうなサンドイッチからの、典型的なドジっ子行動に笑う。
  • 1:36:00頃
    駄目だ…。涙で前が見えない…。
  • 1:40:43頃
    圧倒的だ。圧倒的存在感の写真。一枚の写真を見て、こんなに涙が流れたのははじめてかもしれない…。宮﨑あおいすごい。
  • 1:44:40頃
    正直、誠人のおどおどしたキャラは玉木宏には向かないな…なんて思っていたけど、この写真のシーンでやっぱり玉木宏で良かったなって思った。写真映えするなぁ。
  • 1:48:00頃
    うぉ!!回想シーンがほとんど今までいいなって思った瞬間のものばかりじゃないか!!狙ってこれをやる監督の技量すごし!

ただ、君を愛してる – オチ・エンディング・ラストの感想・考察

ねたばれ

ここから先はネタバレを含む場合がございます。まだこの作品を観ていないあなたはこのままページを閉じるか、覚悟の上でお読みください。

by シネマネオン


ここから

生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋

この文字を観ただけで、今でもこの映画のあのシーンが脳裏に浮かんでくる。そしてなんか泣けてくる。あのキスシーン、なんて美しい映像美なんだ。

あした私の誕生日だからプレゼントにキスしてくれる?

なんて事ない、天真爛漫な女の子のおねだりかと思いきや、事実を知ってから聞くと、命がけの決意。

…とまぁ、事実を知ると色々な静流の想いが胸の中に溢れてきて、もう一度映画を見直したくなってくる映画ではありますが、とにかくビックリするのが、前半の宮﨑あおいと後半の宮﨑あおいの変貌っぷり!

漫画でメガネを外した地味っ子が美少女に変身するなんて事はよくよくあることですが、それが実写で表現出来てしまう事に驚きです。本当にあの透明感のある笑顔は宮﨑あおいだからこそ出来たものでしょう。

以前に観た映画『シーズ・オール・ザット』で、同じように地味っ子が美少女に変身するレイチェル・リー・クックも見事だとは思いましたが、ぶっちゃけあれはギャップがちょっと少なく、ドレス効果もありました。

でも今回は顔だけ勝負。「私がこの眼鏡を外した時が、誠人が心からビックリする時なんだからね!」と前振りをして、ハードルをあげておきながら、誠人だけでなく、視聴者のみんながドッキリさせてしまうっていうね。

原作者の市川拓司も、

宮﨑あおいさんには、自分の脳を探られたんじゃないかと思った。それか私が、宮﨑あおいが演じている姿を予知して小説にしたんじゃないかと思った。

と言っていたとWikipediaに載ってました。本当に宮﨑あおいじゃなかったら、この映画もまた別の映画になっていたと思うぐらい、この映画の宮﨑あおいはすごかった。

元々、宮﨑あおいは大好きな女優さんだったけれど、この映画でさらに大好きになった。

そんな宮﨑あおいの魅力をさらにさらに引き立たせる各シーンの映像美を生み出した監督。本当にすごい。

話のストーリーとしては、この映画が『恋愛寫眞』とつながっているとは知らずに観ていたので、なんかデジャヴ感とか思ってしまっていて、やっぱり最後は死んでたかー、と泣きポイントを1つ逃しているとは思います。

が、それでもやはりあの宮﨑あおいの全身写真(売ってるなら買いたいほど)のインパクトはすごく、その写真を観ながら涙する玉木宏の顔を観て、涙腺崩壊しました。

それまでは「宮﨑あおいすげー!玉木宏の存在感薄いなぁ〜」なんて事を思ってしまっていたんですが、最後までみて、やはり誠人は玉木宏で良かったと思いました。うん。

ぶっちゃけ途中までのおどおどしいキャラは、なんとなーくですが、若かりし頃の柳楽優弥とかセカチューらへんの森山未來がやった方が向いている気がしていたんです。

大学生の頃が若干不自然さを感じてしまってね。どうやら大学生時代は意識して声を高くしていたらしくそれがきっと不自然さにつながっているとは思うんだけど。でも、ニューヨークに舞台を移してからの玉木宏はすごかった。

何がすごかったのかはうまく言い表せないけれど、静流の死を知った時、「恋をしたから死んだのか」という台詞の玉木宏と、写真に魅せられる玉木宏の表情、瞳、もう吸い込まれる吸い込まれる。

そして静流が撮った写真の中の誠人は玉木宏じゃなきゃこうもピターッ!とハマらなかっただろうと思います。

個人的には「世界の人間の5人に一人はエスパーなんだから」っていう前振りからの黒木メイサが中盤らへんで「私がはじめて声をかけた時、あの時は瀬川くん、私のこと好きだったよね」っていうなんて事ない失恋シーンが好きでした。

静流の嘘をつくシーンが嘘ではなく、嘘ではなく見えるシーンが嘘。おお。この映画、凝ってるなぁ〜と思えた瞬間でした。

…まー、ひとつだけ残念な点をあげるとすれば、様々な懐かしいものが組み込まれている中に小出恵介が入ってしまう事ですかね。

シネマネオン
シネマネオン
宮﨑あおいの全身写真、欲しい!!

ただ、君を愛してるのような映画・似てる作品・おすすめ

恋愛寫眞 Collage of our Life
4.0

公開日:2003年06月14日
ジャンル:コメディ映画, ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:堤幸彦
出演:広末涼子, 松田龍平, 小池栄子

館見
館見
もし観ていないのであれば、松田龍平と広末涼子が演じる誠人と静流の物語もぜひ。小池栄子の演技が光る作品です。…泣けるかどうかはそれほど求めずに観てください。ミステリーなので。…ま、今回の映画を観てしまったらネタバレしてしまったも同然なんですが、それでも面白い映画です。

レビューまとめ

映画まとめ

ここの所、ずっとこのサイトを更新していませんでしたが、久しぶりに映画を観た作品がこれで良かったです。教えてくれた知人には感謝をせねば。

小説の方も、本棚で眠っていますが、読んでみなければ。

本当に久しぶりにこんなに涙を流しました。結末がわかっていてもなお泣きました。何度も何度も言ってしまって恐縮ですが、宮﨑あおいの演技はもとより、この映画を引き締めているのは映像美です。

本当に本当に美しい。Blu-rayが出ているのなら、完全保存版として持っておきたいんですが、DVDしか出てなさそうなんですよね。それが残念。

演出も、映像も、演技も全部いい。そんな映画に久しぶりに出逢った気がします。もっともっと映画を観たいなと思いました。これからはもう少しペースをあげて映画をみようかな。

ではでは『ただ、君を愛してる』でした。良ければぜひ。

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ただ、君を愛してる - 感想・評価

ただ、君を愛してる
4.2

公開日:2006年10月28日
ジャンル:ヒューマンドラマ映画, 恋愛映画
監督:新城毅彦
出演:宮﨑あおい, 玉木宏, 青木崇高

ただ、君を愛してる
  • ストーリー - 81%
    81%
  • キャラクター - 92%
    92%
  • 演出 - 91%
    91%
  • 映像 - 98%
    98%
  • 音楽 - 82%
    82%
89%

映画レビューまとめ

正直な所、バッドエンドで哀しい結末で無理やり泣かせようさせる系の映画は苦手なんですが、この映画はなんというか、哀しくて涙が出てくるのではなく、純粋さに胸を打たれて涙が流れてきた気がします。悪役もなく、みなが透き通っている。だからこそ生まれてくる観終わった後の、勇気をもらえた感。バッドエンドなのにバッドエンドじゃない。そんな映画も珍しいなぁ。頑張って生きなきゃなぁ〜。疲れた時に部屋でココアでも飲みながら観たい映画。あたたまる。

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ただ、君を愛してる_新城毅彦
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