『ソードフィッシュ』のような悪が全勝ちする作品って他に?

ソードフィッシュという映画をご存じでしょうか?メカジキを表すこの平和的な英単語ですが、なんと2001年公開のこの映画の中身は犯罪映画。

元天才ハッカーのもとに95億ドル強奪計画の話が持ち込まれるのですが、600台のカメラを駆使した30秒の大爆破シーンが有名です。

まぁ、前回観た作品『しあわせの隠れ場所』があまりにも愛で溢れ、穏やかな映画だったので、こういうアクション映画が観たくなったのです。

公開当初はマトリックスを超えたというフレコミのせいで散々な評価だったそうですが、サクっと観れてノンストップでハラハラなスカッとする映画です。

ということで、今回は映画『ソードフィッシュ』のレビューをしていくことにしましょう。

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映画『ソードフィッシュ』 – ストーリー

ソードフィッシュ
4.2

公開日:2001年06月08日
ジャンル:アクション映画, 犯罪映画, スリラー映画
監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタ, ヒュー・ジャックマン, ハル・ベリー

かつては超有名ハッカーとして名を馳せていたスタンリーだったが、逮捕をきっかけに愛娘のホリーと会うことさえ出来なくなってしまった。出所後トレーラーで生活し、性悪な元妻から子供の親権を勝ち取ろうと何度も裁判を起こしては却下される日々。お金もない。パソコンを触る事も禁止されていた彼の元にひとりの女性が現れ、ある男と会うだけで10万ドル。娘とも会えるようになると誘惑され、95億ドルを奪う計画に巻き込まれていく…

もし、あなたに居酒屋で『ソードフィッシュ』ってどんな映画?あらすじは?と聞かれたなら…

野口明人
この映画は一言で言えば、悪が全勝ちするアクション映画なんだ。なかなか珍しいんじゃないかな。
野口明人
映画の冒頭が「ハリウッドはクソみたいな映画ばかり作ってる」というトラボルタの言葉から始まるんだけど、これがただのセリフなのか、それともこの映画の中身を匂わすセリフなのか、全部見終わった後に考えてしまうほど意味深な発言でね。今のアメリカの映画にはリアリズムがないんだってさ。
野口明人
そのリアリズムを追求していくと、無数にある映画のように最後はハッピーエンドになったりもしないし、悪役が倒されて終わりっていう事にもならない。みたいな。
野口明人
んで、この『ソードフィッシュ』は悪のトラボルタが全勝ちする。人質は簡単に爆弾で殺しちゃうし、警察があれこれ画策しても全部その上を行く。最後は…まぁ、観てのお楽しみなんだけど。ハッピーエンドのように見えて、あらま!って感じ。
野口明人
悪役に人情があって失敗するみたいなことはまったくない。常に完璧。正義が最後には勝つのだーはっはっはー、なんて事にならない。冷酷で頭がよく、手に入れたいと思ったものはすべて思い通りにする、そんな悪。
野口明人
まぁ、そんな悪役トラボルタに娘の弱みを握られて仕事の手伝いをしちゃう主人公が最強のハッカーなわけ。トラボルタは彼を気に入って、その昔ソードフィッシュ作戦っていう麻薬捜査で作った、おとり会社が偶然生み出してしまった巨額の利益95億ドルを銀行にハッキングして奪っちゃおう、そのハッキングに主人公を利用しようってのが今回の映画のあらすじ。
野口明人
主人公はさ、最初から乗り気ではないの。でも事あるごとに娘をちらつかせて協力させるトラボルタ。それに対して手伝いをしながらも主人公はハッキングの中に色々とトラップを仕掛ける。
野口明人
途中から天才ハッカーなりにも、正義感が生まれてきた主人公とトラボルタの戦いみたいな形にはなるんだけど、常にトラボルタが勝つ。主人公がこういう行動をとるのを全部把握してたみたいな。その流れを楽しむみたいな映画かな。所々に見どころがあるから飽きずに楽しめると思うよ。
野口明人
でもまぁ、この映画、ちょこちょこ要らないよなこのシーンって思う所があるんだよね。ん?変な所にこだわってるなぁ。でも中途半端だなぁ…。って感じで。
野口明人
無駄にすごいカメラワークかと思いきや、統一感がなかったり、すごいアクションだと思ったら、今のシーンの意味は?って思ったり。
野口明人
だからまぁ、あんまり期待しないで観て欲しいかな。うーんそうだな『ユージュアル・サスペクツ』みたいな映画が好きなら、この映画が好きかもしれない。あの映画をもうちょっとアクションを派手にして、雑な作り込みにして、いらん色気を足したらソードフィッシュになると思う。
野口明人
あの映画みたいに繰り返しみたいな〜ってほどの中毒性はないけどね。

…そんな事を『ソードフィッシュ』についてハイボールでも飲みながら唐揚げをつまみ、楽しげに居酒屋で話すと思います。

『ソードフィッシュ』の名言

人は目と耳の刺激にだまされやすい。

『ソードフィッシュ』のおすすめポイント

・思い込みを利用したミスリードのストーリー展開が面白い。大どんでん返し!ってまではいかないけど、スピード感のあるトリック映画を楽しめると思う。いい意味でも悪い意味でも観終わった後に、あー楽しかった。で終わる映画だと思う。

映画『ソードフィッシュ』 – まとめ

いやー、褒めたのか貶したのかわからない評価になりましたけど、なかなか楽しい映画だと思いました。

完全に娯楽映画で、深くは考えずに観たほうがいいと思います。簡単に人死ぬし、簡単におっぱい出て来るし、テロ撲滅をするためにテロを行うのは正義みたいな発言も出るし、道徳心がどうのっていい始めたらこの映画は楽しめない。

冒頭にリアリズムがどうのってセリフから始まりますが、これは映画です。作り物です。作り物だとわかっているからこそ楽しめるものもあるはず。リアリズムがどうのって議論はまた後でしましょう。

そーいえば、悪が全勝ちする映画、すぐには思いつかなかったんですが、まぁじっくり思い出してみれば結構ありますよね。セブンとか、ソウとか、ユージュアルサスペクツとか。あーゆーの好きな人は楽しいんじゃないかな。

トラボルタがなかなかいい味出してる。うん。そんな感じで『ソードフィッシュ』でした。

たまにはアクション映画もいいね。


ソードフィッシュ - 感想・評価

ソードフィッシュ
4.2

公開日:2001年06月08日
ジャンル:アクション映画, 犯罪映画, スリラー映画
監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタ, ヒュー・ジャックマン, ハル・ベリー

ソードフィッシュ
  • ストーリー - 65%
    65%
  • キャラクター - 70%
    70%
  • 演出 - 75%
    75%
  • 映像 - 65%
    65%
  • 音楽 - 75%
    75%
70%

レビューまとめ

何も考えず、ただただ楽しもう。深い意味とか考えず面白けりゃいいや!っていう人にはうってつけの映画だと思います。無駄にすごいカメラワークで笑ってしまった。

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