『シカゴ』ミュージカル映画が苦手な僕でもコレは面白かった

シカゴを観たことがありますか?2002年のロブ・マーシャル監督の映画なのですが、ジンクスを覆したミュージカル映画として有名です。

なんのジンクスかといえば、「近年のアメリカではミュージカル映画はヒットしない」というジンクスです。

ゴールデングローブ賞では3部門、アカデミー賞は6部門を受賞した作品で、弁護士役のオファーを断ってしまったジョン・トラボルタは後悔したと言います。

まぁ、そのおかげでリチャード・ギアが弁護士役を務めて、素晴らしい演技を披露してくれたわけですが。

ただ、僕は「流れをぶっ壊してなんで歌いだすねん」って感じでミュージカル映画というのがどうも苦手で、敬遠していまして、ミュージカル映画を観るつもりはなかったのです。

そんな中、映画『シカゴ』を観たのは偶然の出来事でした…。

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映画『シカゴ』について

シカゴ
4.2

公開日:2002年12月27日
ジャンル:コメディ映画, 犯罪映画, ミュージカル映画
監督:ロブ・マーシャル
出演:レネー・ゼルウィガー, キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, リチャード・ギア

今日は奇しくも裁判ものを二つ観たことになる。前回レビューを書いた『それでもボクはやってない』を観た後に、かなりしんみりしてしまったので、シリアスじゃない洋画でも観ようと思った。

そして選んだ映画がこのシカゴ。前情報はほとんどない。裁判ものだとは全く思っていなかったし、ミュージカル映画という事も知らなかった。

タイトルの響きだけで楽しそうだと選んだのだが、観てビックリ。シリアスな『それでもボクはやってない』とは対照的でかなりコミカルに裁判を行う。

そうなると、この作品だけで評価しようにも、さっきみたばかりの『それでもボクはやってない』と比較してしまうわけで、正直最初は「ちょっとこの映画はなぁ…」って感じだった。

もちろん、ミュージカル映画という事を考慮しないといけないわけで、ストーリーが薄くなってしまうとかわかりづらいとか言ってしまうのは論外なレビューな気がするんだけれども、どうも僕はミュージカル映画という物があまり得意ではないらしい。

過去に『ドリームガールズ』とか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のように歌を挟みながら物語が進んでいくという映画を観たのだが、どれもこれも周りの評価のような高評価を自分の中では見いだせなかった。

映画なら物語がみたい。ミュージカルなら舞台に観に行くよ!って考えちゃうのです。

あ。まずはあらすじの話をしましょう。

映画『シカゴ』 – あらすじ

ストーリー的には1920年代のシカゴが舞台で、ナイトクラブのスターに憧れていた主人公にはクラブで口利きをしてあげると自分の夢に付け込んできた不倫相手がいました。

その口利きが嘘だとわかった時に射殺しちゃうんですね。

もちろん、すぐに逮捕されて囚人になるのだけれど、どうやら自分はこのままでは絞首刑になって死んでしまうらしい。

そこで、腕利きの弁護士に頼んでなんとか無実にしてもらうためにスター顔負けの演技をしようという感じの話。

僕はどうも男性の味方のようで、この主人公の旦那さんがあまりにもかわいそうで仕方がなかった。妻に不倫されながらも、腕利きの弁護士にお願いして、高額の顧問料を準備して主人公を助けようとする。

無実になるために色々と事実がでっち上げされていくんだけれども、その中で妻のお腹に子供がいると知らされた時には飛び跳ねるぐらい喜んだのです。

…嘘なのに。

その姿がもうみじめでみじめで。法廷でも、弁護士と主人公の演技に翻弄され、無罪になって妻に声をかけた時にもポイっとされる始末。

それでなぜか、この主人公はナイトクラブで成功して一躍スターになって終わる。

旦那の立場は?

…って感じだった。

まぁ、ミュージカル部分ではこの旦那さんはピエロの恰好をさせられていたので、完全にピエロ役なんだろうけれども、それでも少しは救われてもよかったのではないかなと。

そんな感じで、映像部分ではミュージカルが肌に合わないし、ストーリー的にもこんな印象を受けてしまったので、この映画はつまらなかったのか?と言われれば。

…実はそうでもないんですよね。

映画『シカゴ』まとめ

なんだろ。

ミュージカルが肌に合わない体質なりにも、このミュージカルは面白くて、レネー・ゼルウィガー(ブリジット・ジョーンズの日記の人)が華麗に踊りまくって、リチャード・ギアもミュージカルするんだ。

俳優さんって本当にすごいなぁと。ドラマを演技するだけでなく、ダンスや歌までもこなしちゃうんだもんな。

特にレネー・ゼルウィガーを膝に乗せてリチャード・ギアの腹話術ショーのようなミュージカルの部分が本当によかった。

それにレネー・ゼルウィガーがもうかわいいのなんのって。なんだろね、この人の素朴感。

「ブリジット・ジョーンズの日記」やら「ふたりの男とひとりの女」でこの人の存在を知っていたんだけれど、この作品でさらに好きになった。

後は、蛇足かもしれないけれど、この作品中のキャサリン・ゼタ=ジョーンズが僕にはどうしても、「真木よう子」にしか見えませんでした。

以上。

今まで観たミュージカル映画の中では一番面白かったかな。ちなみに、レネー・ゼルウィガーの吹き替えはポケモンの松本梨香です。

字幕で観たけど。

ということで、『それでもボクはやってない』で落ち込んだ気持ちを持ち上げてくれた映画『シカゴ』のレビューでした。


シカゴ - 感想・評価

シカゴ
4.2

公開日:2002年12月27日
ジャンル:コメディ映画, 犯罪映画, ミュージカル映画
監督:ロブ・マーシャル
出演:レネー・ゼルウィガー, キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, リチャード・ギア

シカゴ
  • ストーリー - 55%
    55%
  • キャラクター - 45%
    45%
  • 演出 - 80%
    80%
  • 映像 - 70%
    70%
  • 音楽 - 85%
    85%
67%

映画レビューまとめ

ミュージカル映画嫌いでも比較的楽しく観れちゃう作品だと思う。さすが第75回アカデミー賞受賞作品って感じだ。

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